放射線治療は、手術、化学療法とならぶ悪性腫瘍に対する三大治療法の一つです。放射線治療には、機能と形態の温存が可能ながん局所治療法であるという大きな特徴があります。がん患者さんの半数が救命できるようになった現在、社会復帰可能なQOL (quality of life) の高い治療法への社会的要請が強まっています。放射線治療は、まさに時代が要求するがん治療法と言えます。また局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる、患者さんにやさしいがん治療法です。
現在、常勤医師2名、非常勤医師1名の体制で、月曜日~金曜日に予約外来を行っております。アットホームな雰囲気で、患者さんの心に寄り添った丁寧なケアを行えることを目標にしております。
受診・治療の流れ
放射線治療患者さん「紹介」から「初診」までの流れ
1.紹介施設より泉大津急性期メディカルセンター「地域医療連携室」へ電話連絡
2.初診日を決定し、放射線治療診察予約受付表をFAXにて返信
3.予約申込書と診療情報提供書をホームページよりダウンロード後、記入し「地域医療連携室」へFAX
4.初診日当日、必要書類を持って泉大津急性期メディカルセンターへ来院
放射線治療の流れ
初診から治療開始まで数日~2週間かかりますが、症例・症状に応じて対応させていただきます。
1.初診
放射線腫瘍医が診察します。
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2.治療計画用CT撮影
放射線技師が治療計画用CTを撮影します。
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3.治療計画
放射線腫瘍医と医学物理士が治療計画をたてます。
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4.看護師によるオリエンテーション
初回治療前に看護師より、パンフレットを使用して治療の流れや日常生活の注意事項、放射線治療の合併症やセルフケア支援について説明しています。
がんによる精神的ショックや放射線治療による不安がある患者さんに対し、訴えを傾聴し精神的サポートをしています。
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5.放射線治療照射
照射のための位置合わせと装置の操作は、放射線技師が行っています。
当院ではリニアック室内まで看護師が付き添っています。また、女性の患者さんに対しては女性スタッフが対応しますので安心して治療が受けられる体制を保っています。
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6.再診
照射期間中および照射終了後、放射線腫瘍医が診察します。
主な疾患
- 脳腫瘍
- 悪性リンパ腫
- 頭頸部腫瘍
- 食道癌
- 肺癌
- 乳癌
- 肝胆膵腫瘍
- 子宮頚癌
- 前立腺癌
- 骨腫瘍、肉腫