
外科センタースタッフ
肝臓がん、胆道がん、膵臓がんは、他の消化器がんと比べると予後があまりよくありません。症状がでにくいことや腫瘍のできる位置が、解剖学的に治療がむずかしいなど様々な要因があります。近年は、技術の向上や薬物療法の発展により、少しずつ予後が改善しつつあると思われます。
手術や化学療法、放射線治療など様々な治療法を組み合わせて集学的な治療を行うことで少しずつ治療成績がよくなってきております。
当院では、3名の肝胆膵外科スタッフで治療にあたっており、積極的に腹腔鏡手術を行っております。しかしながら非常に難しい手術が多く、安全性・根治性を優先するため、開腹で行う場合もあります。また十二指腸がん、神経内分泌腫瘍、膵嚢胞性腫瘍及び脾腫瘍など様々な疾患にも対応しております。
当院では、サイバーナイフという呼吸に合わせて局所に放射線を照射する装置を有しております。
通常の放射線照射に比べて、より局所に照射できるため、周囲への被ばく量を軽減し、がんに対してより治療効果を上げることができます。
局所進行した切除不能膵がんでも、サイバーナイフを使用しながら、がんをコントロールし、元気に生活ができるようにサポートしていきます。
がんの治療は、術後の体調不良や抗がん剤の副作用など様々な不安があります。すぐに相談でき、何かあればすぐに入院できる通院しやすい病院で治療を受けることをおすすめいたします。
肝胆膵のがんと言われたら、ぜひ当院にご相談ください。
少しでも元気で長く生きられるように一緒に治療していきましょう。
主な疾患
| 肝臓 |
肝細胞がん、肝内胆管がん、転移性肝がん、肝内結石症、肝のう胞、肝血管腫など |
| 胆道 |
胆管がん、胆のうがん、十二指腸乳頭部がん、胆石症、胆のうポリープ、膵・胆管合流異常など |
| 膵臓 |
膵臓がん、低悪性度膵腫瘍(膵神経内分泌腫瘍、膵管内乳頭粘膜性腫瘍、膵のう胞性腫瘍、SPNなど)、慢性膵炎など |
| その他 |
十二指腸がん、脾腫瘍など |

施設認定
- 日本外科学会外科専門医制度修練施設
- 日本消化器外科学会専門医修練施設
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設
- 日本消化器外科学会(腹腔鏡下肝切除)連携施設
黄疸ホットライン
当院では、地域の医療機関の先生方と迅速に連携するため、肝胆膵外科医師に直接電話がつながる「黄疸ホットライン」を運用しております。
※「黄疸ホットライン」は患者さん個人からのお申し込みは受け付けておりません。医療機関専用の電話番号です。

黄疸ホットラインをご利用いただいた先生方へ
2025年2月の開始から2026年3月までの期間に、黄疸ホットラインには合計36件のご相談をいただきました。
内訳につきましては、下記の表をご参照ください。
良性疾患の患者さんに対しては、来院当日または翌日までに速やかに処置を実施しております。特に総胆管結石においては、早期にドレナージを行うことで、胆管炎の重症化や敗血症への進展を防ぐことが可能です。
また、悪性腫瘍の患者さんについても16例と、全体の半数近くをご紹介いただきました。減黄処置と並行して迅速な診断を行い、多くの症例で2週間以内に治療を開始しております。
早期診断・早期治療を通じて、少しでも患者さんのその後の経過改善に貢献できるよう努めております。
本ホットラインをご利用いただきました先生方に、心より感謝申し上げます。今後も院内PHSにご連絡いただくような感覚で、どうぞお気軽にホットラインをご活用ください。
| 疾患 |
症例数(n=36) |
備考 |
| 膵がん |
9例 |
うち切除不能3例 |
| 胆道がん |
5例 |
遠位、肝門部、乳頭部 |
| 肝腫瘍 |
2例 |
肝細胞がん、肝神経内分泌がん |
| 総胆管結石 |
10例 |
|
| 胆石発作・胆のう炎 |
2例 |
|
| 肝炎・肝硬変 |
4例 |
アルコール性、自己免疫性 |
| その他 |
4例 |
膵炎、腸閉塞、心不全、腎盂腎炎 |
2025年2月~2026年3月までの実績