心不全センターでは、心不全で入院された患者さんを循環器内科の主治医とともに治療にあたります。心不全は再発を繰り返すと言われますが、その多くは自己管理を厳密におこなうことで、予防可能です。そのために、「ハートノート」という心不全管理に関する教育資材を用いながら、心不全の病態、悪化の誘因、体重、血圧の測定や症状確認など日々の体調チェック方法、食事・運動など日々の生活に関する注意点などを、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士など多職種から個別に指導を行います。また、週1回開催される医師による集団指導(患者教室)で知識の整理と自己管理方法の再確認を行い、再入院予防に努めています。また、外来通院中の患者さんやそのご家族に対しても、月1回、約1時間の心不全教室を開催し、心不全予防に必要な知識や自己管理方法についての指導をおこなっています。
高齢化社会の進展により、2035年まで心不全患者数は増加し続けます。そのため、多くの心不全患者さんを在宅医療も含め、地域の先生方とともに診療していく体制が必要であり、現在そのシステム作りに取り組んでいます。