人生100年時代、「動く」「生活する」を支える運動器がとても大切になっています。
運動器とは、骨や筋肉、関節のほか、脊髄や神経が連携し、身体を動かす仕組みのことで、車に例えるならタイヤを含めた駆動部分にあたり、「動く」「生活する」ためには不可欠です。
運動器の障害によって移動機能が低下した状態であるロコモティブシンドローム(ロコモ)を予防・ケア、治療することで生活が大きく変わります。
当科は、各分野のプロフェッショナルが揃っています。
- 骨軟部腫瘍、骨転移
- 関節外科(股関節、膝関節)
- 脊椎外科
- ハンドセンター
- 高齢者骨折センター
- 骨粗鬆症
2060年には、平均寿命が女性91歳、男性84歳、人口の4割が65歳以上になると言われています。「スッと逝く」ことを望む人は多いのですが、日常生活に制限のない期間(健康寿命)と平均寿命の差は約10年あり、誰かのお世話になるのが現状です。
少子超高齢化社会を迎え、介護されるよりも自立することが求められ、「生きる」ための治療もさることながら、「動ける」「生活できる」ための予防・ケアを含めた治療が重要になっています。
当科は、地域の医療機関と連携し、手術を中心とした急性期治療を担っております。地域の医療機関でのお薬や装具、リハビリによる治療を行っても、また生活習慣を改善してもよくならない場合には、診察のうえ、有効な治療法を探し、少しでも心身ともに豊かな生活になることを支援する治療を提供して、地域の医療機関にお繋ぎします。
病気だけを診ず、人を診て、Quality of Survival(QoS)の向上を目指してまいります。
大阪大学整形外科
大阪大学整形外科 卒後研修