臨床研修理念
上質なる人間である上に「良き」医師たれ
社会医療法人生長会が提供するのは地域への総合的医療サービスです。
私たちベルランド総合病院も地域社会での重要メンバーであり、病院の社会的役割を自覚し、地域住民から本当のパートナーとして信頼される医療機関でありたいと願っています。 従って、そこに働く医師が求められるもの(育成したい医師像)は、私たちの法人理念(AIFフィロソフィー)を理解し、実践できることであり、単に技術者としてではなく、上質な人間である上に「良き」医師たることが求められます。そのような医師を地域で育成して行くことが、私たちベルランド総合病院にとって臨床研修病院として果たすべき重要な責務であります。
私たちの理念である使命は「愛の医療と福祉の実現」であり、患者さんへのやさしい医療、愛のある医療を提供し、患者さんや地域との信頼関係、すなわちベストパートナーシップを構築して行くことを目標としています。
より具体的な「良き」医師像としては以下の1から4を呈示します。
1 ベストキュア、ベストケアのための努力をする。
医師は患者さんに対しベストキュア、ベストケアを選択・提供できるように、優れた臨床能力を持っている事が期待されます。これは常に最新の医療情報に接し、アップデイトされた知識と技術に裏付けされた医療を提供できることを当然とする努力が必要であり、また真のプロフェッショナルとしての医師の勤めであります。このことにより医師は常に自身が提供する医療の質の向上を図り、患者さんに安全かつ安心され、満足される医療が実行できるとともに、自信ある態度で地域医療を実践できる能力が身につくこととなります。
2 医師として社会的責任感を自覚し、機能する。
医師は医療専門職としてその社会的評価を高めると共に、病院ではチーム医療のリーダーとして機能することを期待されています。医師として、また病院機能のリーダーとして社会的責任感を明確に意識しているかどうかが重要となります。
3 パートナーに癒しと元気を与える豊かな人間性をかん養する。
より具体的なものとして医師のコミュニケーション能力では患者さんを癒すことが求められます。医療面接を単なる技術ととらえるのではなく、患者さんへの共感を前提とした癒しを提供する場として理解することが必要です。サイエンスとアートが融合した形が望まれます。重要であり、医師としての言動が患者さんへ元気を与える豊かな人間性が求められます。
4 良質の医療を提供し、後継者の教育を重視する。
医師は自らの力を高めると共に常に良質の医療を提供し続ける責務を負っていることを自覚し、その実現のために医療に関わるものとして後継者の教育を重視します。
平成19年10月15日