総合整形外科
主な治療人工関節全置換術一覧に戻る
2022年8月より、『ロボティックアームを使用した人工股関節置換術・人工膝関節全置換術』を保険適用で開始しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
股関節、膝関節、肘関節などの関節軟骨が変性して骨の破壊が進行した末期の変形性関節症や関節リウマチ、特発性骨壊死に対して人工関節全置換術(THA、TKA、TEA)を積極的に行っています。また、症例によっては単顆型人工膝関節置換術(UKA)も行っております。人工関節置換術後のゆるみに対しても再置換術を行っています。股関節、膝関節とも人工関節置換術後、約1~2日で歩行を開始し、3週間での退院が可能です。最小侵襲手術(MIS)による手術も行っていますので、希望される方は担当医にご相談下さい。
ただし膝関節の内側以外にも関節症性変化がある、関節の変形が強い、靭帯不全がある、関節拘縮がある、などの場合はUKAを適応せず、TKAを行います。
(1)股関節
手術、入院の流れ
①外来受診で手術決定
→術前検査、必要な方は自己血貯血を計画
術前計画に必要なCT撮影
麻酔科受診
②手術1日前に入院
③手術翌日に離床
④術後2日目より歩行練習開始
⑤術後2~3週程度で退院(1本杖歩行が目標)
⑥退院後約1カ月で最初の検診
⑦個人差はありますが最終的には杖不要となる方が多いです。
輸血について
輸血に伴う合併症予防のため、股関節では、通常手術前に自分の血液を採取し貯めておく術前貯血式自己血輸血もしくは術中に出血した血液を洗浄回収し輸血する術中回収式自己血輸血を併用しています。当科の特色は、同種血輸血や貯血式自己血輸血がイヤだと拒否される方に対しても、全身状態をよく検査した上で、患者さんの負担が最も少ない術中回収式自己血輸血のみでの手術を行っていることです。これは、学会などでそのデータを発表し、信頼を得ております。ご相談の上、可能な限り患者さんのご意向に添えるよう工夫させていただいております。
(2)膝関節
当科では、本手術に対して全く輸血をせずに(同種血輸血や貯血式あるいは術後回収式輸血などすべてを含め)手術する画期的な方法を開発しました。この方法については、学会・論文でも報告し、患者さんから非常に好評を得ております
主に担当するスタッフ
許 太如(関節外科部長)