集中治療部
集中治療部概要
集中治療部(ICU)とは、一般病棟では治療が難しいと思われる重症患者さんを一カ所に集め、多くの診療科の医師や医療スタッフの協力により、人工呼吸器や補助心臓、持続血液浄化などの人工臓器・高度な医療機器を駆使し、集中的に患者さんを治療する部門です。急性期医療を担う施設においては、欠かすことのできない中央部門といえます。
集中治療部として認められるためには厚生労働省で必要な施設基準を作成していますが、当院のICUはこの基準に合致し、特定集中治療病床として認定されております。
また当院には日本集中治療医学会により認定された専門医研修施設であり、集中治療専門医が2名おります。集中治療部では24時間体制で医師が常駐し、看護師も通常の病棟よりも多く配置され、一日でも早く一般病棟へ移って頂けるようスタッフ一同努力いたしております。
■日本集中治療医学会専門医研修指定施設
対象疾患
一般的にICUに入室される患者さんは内科系外科系を問わず重篤な疾患を有する次のような患者さんです。
- 大手術後:心臓大血管手術、食道腫瘍手術、心臓病や呼吸器の病気などを合併された術前状態の悪い患者さんの術後
- 急性呼吸不全、慢性呼吸不全の急性増悪
- 急性心不全
- 薬物、ガスなど各種の重症中毒
- 回復可能性な意識障害患者、あるいは神経系疾患
- 重篤外傷、重症熱傷
- 重度代謝異常
- ショック
- 心肺蘇生後
- その他種々の臓器障害のため、人工臓器によるサポートが必要なもの
ICUへの入室は患者さんの希望では決定できません。患者さんの状態を診て、主治医と集中治療部長が協議し入室を決定しています。
面会制限
重症患者さんがおられますので、ICUのスタッフはつねに感染症に注意しています。面会の回数が多くなったり時間が長くなったりすると、それだけ感染の機会が増加します。また、必要な処置や他の患者さんの入室に支障が生じることがあります。
従って、このようなことを避けるために、集中治療室では家族の方の面会を時間制にして制限させていただいています。どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。