「焦りは向上心の証。」
はじめまして、研修医1年目です。
医師国家試験を乗り越えたというこれ以上ない達成感と、輝かしい研修医生活への期待を胸に、同期たちと白衣に袖を通したあの日から早半年が経ちました。この記事を見ている医学生の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
就職してからというもの、慣れない手捌きでカルテなどの病棟業務をこなし、学生時代とは比較にならない密度でオペに参加し、座学だけでは賄えないような実臨床の厳しさにがむしゃらに向き合ってきました。
そんな忙しない日々を過ごし、研修1年目の折り返しに差し掛かった際、ふとこう思いました。
「果たして自分は医者として本当に成長できているのか?」
ただ日頃の業務をこなすことに慣れてきただけであって医学知識は身についていないのではないか?
他の同期ができていることが自分はまだまだできていないのでは?
来年、再来年には1つ、2つ上の先輩方のような活躍ができているのか?
焦りというのは怖いもので、一度生まれてしまうとなかなか消えず、むしろ大きくなっていくものです。なかなか消化しきれず悶々とした日々を過ごしていましたが、何気ない会話から同期や上級医に悩みをこぼしたところ、皆口を揃えたかのように同じような答えが返ってきました。
「自分もそう思ってる。」
「自分も昔はそうだった。」
そう、自分一人だけではなく、皆同じ悩みや思いを抱えているのです。今は雲の上のような存在の上級医の先生方も、同じ悩みを抱え、同期や先輩方の支えを受けて、一歩一歩着実に成長してきたのです。
焦りは決して悪いものではありません。現状に満足していないという向上心の現れでもあります。未熟な自分を素直に受け止めて、目の前一つ一つに懸命に取り組んでいれば、いつか必ず花は開くと、今はそう思えます。
医学が日々進化する激動の時代で、信頼に足る同期や、心強い先輩方に囲まれながら、時に喜び、時に悩みながらも、日々小さな成長を重ね、半年後には未来の後輩たちの支えとなれるような医師になれたらと強く思います。
また皆さんにお会いできる日を心から楽しみにしております。
一覧を見る