「指導医に確認しますね。」
はじめまして、研修医一年目です。
忙しくも充実した日々が続き、気づけば働き始めてから三か月が経ちました。ようやく患者さんの診察やカルテ記載、当直業務にも慣れ始めたころです。
慣れたとはいっても、まだまだ自分一人では出来ないことのほうが多く、穏やかな同期や頼れる先輩、研修医の指導にも熱心な先生方に支えられながら、日々の成長を実感しています。
患者さんの診察をするときに、質問をされることがあります。
「退院したら、大好きなプール泳ぎに行ってもええんかな?」
と、退院間近のおばあさんが言います。
――「指導医に確認しますね。」
病棟でカルテ記載をしているときも、
「先生、〇〇さんのお薬、今日で切れるんやけど、明日以降も継続かな?」と、看護師さんに質問されます。
――「指導医に確認しますね。」
皆さん、お分かりでしょうか。
――そうです。
研修医の分かること、出来ることなんて限られているのです。
それでも毎日、患者さんに会いに行き、話をしていると、
「先生、毎日来てくれてありがとう。おかげで元気で過ごせてます。」
と、言っていただけることがありました。
まだまだ自分だけでは出来ないことが多いですが、患者さんとの日々のコミュニケーションを大切に、日々自己研鑽に励んでいきたいと思っています。
忙しい毎日の中では、バイタルサインや血液検査の数値に目が向きがちです。
――しかし、初期研修の今だからこそ、患者さん一人ひとりと向き合い、わずかな変化にも気づける医師でありたいと考えています。
「病ではなく人を診る」
立派な一人前の医師となれるよう、今日も僕は患者さんのもとへ向かいます。
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