画像診断科
診療についてSpectral CT 7500一覧に戻る
当院では、病院の新設に伴いPhillips社製、Spectral CT 7500を新たに導入致しました。
Spectral CT 7500の大きな特長は、従来CTは1層であった検出器を2層にする事で、これまでの白黒コントラストのCT画像だけでなく、様々なマルチコントラストの画像が得られる事です。
そのマルチコントラスト画像は、造影剤を大幅に低減した体への負担が少ない検査だけでなく、病気の早期発見にも寄与します。
さらに、Spectral CT 7500の撮影速度は、1秒間に約40センチ撮影する事ができ、胸部CT検査であれば撮影時間は僅か1秒と短く、息どめ時間の少ない検査が可能となります。
当院では、新たなCT導入により、ご来院いただきます患者さんに、より体への負担が少なく確信度を高めた画像診断をご提供させていただきます。
腹部造影CT
これまでの画像(a)では検出する事が困難であった肝臓の腫瘍において、スペクトラル画像(b)を用いる事で腫瘍のコントラストは増強効果で腫瘍の検出感度は向上する。
椎体CT
単純X線やCTでの椎体圧迫骨折が新鮮骨折かどうかの判断は治療において重要である。しかし、これまでのCT画像(a)では、診断困難な症例も散見された。しかし、スペクトラル画像(b)(c)においては、骨のカルシウム成分を抑制する事で新鮮骨折部の視認性は向上する。
膝CT
骨挫傷の診断は、従来のCT画像(a)では診断困難症例も多くあり、情報量の多さからMRI(b)が一般的に用いられてきた。しかし、スペクトラル画像(c)では、画像内のカルシウム成分を抑制する事でMRIと同等の評価が可能となる。