呼吸器外科
主な治療縦隔腫瘍一覧に戻る
縦隔腫瘍
縦隔とは左右の肺の間にある空間です。
縦隔にできる腫瘍は、胸腺腫瘍(胸腺腫・胸腺癌)、神経原性腫瘍(神経原性腫瘍、神経鞘腫)、嚢胞(気管支原生嚢胞、胸腺嚢胞、心膜嚢胞)、奇形腫、胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫、甲状腺腫瘍などがあります。
縦隔腫瘍は検査で確定診断を行うことが難しい場所にあり、良性・悪性の鑑別が難しいことがあります。良性であっても、大きくなると自覚症状が出現することもあります。
縦隔腫瘍の治療は、一部の疾患(胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫など)を除き、診断をかねた摘出が第一選択となります。
進行症例を除き、3~4つのポート孔からロボット支援下アプローチで切除しています。
縦隔の狭いスペースで繊細な操作を行うのに、ロボット支援下手術は適しています。
大血管浸潤を伴い合併切除を要する進行症例などでは、胸骨正中切開でアプローチすることがあります。
胸腺腫瘍は重症筋無力症などの自己免疫疾患を併発することがあり、神経内科と協力して治療にあたります