呼吸器外科
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専門分野 |
肺癌・胸膜中皮腫・縦隔腫瘍 |
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専門医等 |
医学博士 呼吸器外科専門医 日本呼吸器外科学会:評議員・指導医・専門医 日本胸部外科学会:指導医 日本外科学会:指導医・専門医 日本呼吸器内視鏡学会:評議員・気管支鏡専門医・指導医 日本呼吸器学会:指導医・専門医 日本気胸・嚢胞性肺疾患学会:評議員 日本消化器外科学会:終身認定医 ECFMG Certificate (アメリカ医師試験合格、米国医師資格) Best Doctors in Japan (TM) 医療情報メディアDoctorbook:「悪性胸膜中皮腫」 ドクターオブドクターズネットワーク(R):優秀臨床専門医™ |
診療抱負
肺癌と胸膜中皮腫の手術が専門です。特に、進行肺癌と胸膜中皮腫の治療成績は、世界トップレベルと評価されています。気道狭窄に対するステント治療も得意です。米国ハーバード大学の教育病院であるBrigham and Women’s Hospitalでの豊富な手術経験を生かして、皆様のお役に立ちたいと考えています。
中皮腫サポートキャラバン隊の「中皮腫の治療についてQ&A」を監修させていただきました。
胸膜中皮腫に対する胸膜外肺全摘術の治療成績
☆ 他院が手術を行わないような進行例も手術しているにもかかわらず、胸膜外肺全摘術(EPP)を含む集学的治療の成績は、著明に改善しています。
☆ 2011年から2019年までの上皮型胸膜中皮腫に対する胸膜外肺全摘術(EPP)を含む集学的治療30例の成績。
5年生存率:36% 生存期間中央値:58カ月
5年間以上の経過観察で、正確なデータです。
生存期間中央値が5年に迫り、世界でもトップレベルの成績です。
☆女性の上皮型胸膜中皮腫に対する胸膜外肺全摘術(EPP)を含む集学的治療9例の成績。
5年生存率:67% 生存期間中央値:70ヵ月
- 胸膜中皮腫
胸膜中皮腫や肺癌に対する胸膜外肺全摘術
Extrapleural pneumonectomy for pleural mesothelioma or lung cancer
胸膜中皮腫に対する胸膜切除剥皮術
Pleurectomy/Decortication (P/D) for pleural mesothelioma
- 胸膜外肺全摘術(EPP)と胸膜切除剥皮術(P/D)について
患者さんの状態に応じて、胸膜外肺全摘術(EPP)または胸膜切除剥皮術(P/D)を選択しています。胸膜外肺全摘術(EPP)は、前任地の山口宇部医療センターで60例行いました。日本では、トップクラスの手術数です。患者さんは、全国から来院されていました。治療成績が、上記のように明らかに改善しています。患者さんとご家族には、安心してベルランド総合病院を受診して下さい。経験豊富な呼吸器外科医の受診を強くお勧めします。
胸膜中皮腫や肺癌に対する胸膜外肺全摘術
Extrapleural pneumonectomy for pleural mesothelioma or lung cancer
岡部和倫呼吸器外科部長はアメリカ医師免許も取り、ハーバード大学医学部の主要教育病院であるブリガム アンド ウイミンズ病院(ボストン、アメリカ合衆国)に勤務しました。胸膜中皮腫や肺癌に対する胸膜外肺全摘術では世界一のシュガーベーカー教授から手術を学んだアジアでは数少ない胸部外科医です。
Kazunori Okabe, M.D., Chief, Division of Thoracic Surgery, got American Medical License as well as Japanese one, and worked in Brigham and Women’s Hospital (Boston, USA) which is the principal teaching hospital of Harvard Medical School. He is one of a few thoracic surgeons in Asia who learned extrapleural pneumonectomy for pleural mesothelioma or lung cancer from Professor Sugarbaker who was well known as the best in the world .
岡部医師は、ハーバード大学での研究歴も長く、ハーバード大学名誉教授のJohn Godleski, M.D.とアスベスト小体の研究を現在も行っています。アスベスト小体の計数が、患者様の補償や救済に役立っています。
Dr. Okabe has studied in Harvard University for long time. He currently collaborates on asbestos body with John Godleski, M.D. who was a Professor of Harvard University. Asbestos body count is useful for compensation and relief of patients.
日本の患者様のみならず、海外(アメリカ、中国、韓国、台湾、インドなど)の悪性胸膜中皮腫や肺癌の患者様も歓迎します。
In addition to Japanese patients, we welcome foreign patients with pleural mesothelioma or lung cancer from abroad, for example USA, China, Korea, Taiwan, India and so on.
▼私の胸膜外肺全摘術の手術写真1-9 (My EPP photo 1-9)
胸膜中皮腫に対する胸膜切除剥皮術
Pleurectomy/Decortication (P/D) for pleural mesothelioma
岡部和倫呼吸器外科部長はアメリカ医師免許も取り、ハーバード大学医学部の主要教育病院であるブリガム アンド ウイミンズ病院(ボストン、アメリカ合衆国)に勤務し、胸膜中皮腫に対する外科治療では世界一のシュガーベーカー教授から手術を学びました。
Kazunori Okabe, M.D., Chief, Division of Thoracic Surgery, got American Medical License as well as Japanese one, and worked in Brigham and Women’s Hospital (Boston, USA) which is the principal teaching hospital of Harvard Medical School. He learned surgery for pleural mesothelioma from Professor Sugarbaker who was well known as the best in the world.
岡部医師は、胸膜中皮腫に対する胸膜切除剥皮術をシュガーベーカー先生とフリードバーグ先生(写真)から学びました。フリードバーグ先生は「胸膜切除剥皮術の王様」と呼ばれています。
Dr. Okabe learned Pleurectomy/Decortication for pleural mesothelioma from Dr. Sugarbaker and Dr. Friedberg. Dr. Friedberg is called “King of P/D”.
私の胸膜切除剥皮術と胸膜外肺全摘術のビデオが、日本呼吸器外科学会や中国の胸部外科ビデオライブラリーに収録されています。
My Pleurectomy/Decortication and Extrapleural Pneumonectomy are recorded in video library of the Japanese Association for Chest Surgery and Chinese General Thoracic Visualized Surgery.
▼私の胸膜切除/剥皮術の手術写真 1-10 (My P/D photo 1-10)
最近のトピックス
① 第59回日本肺癌学会学術集会で教育講演
日本肺癌学会学術集会で指名していただき、教育講演「悪性胸膜中皮腫の集学的治療」を行いました。胸膜中皮腫に対する手術を含む集学的治療の成績が、著明に改善しています。
② ジャパン キャンサー フォーラム(JCF)2018と2019で、2年続けて「中皮腫」を講演
ジャパン キャンサー フォーラム(JCF)2018と2019で、2年続けて「中皮腫」を講演させていただきました。JCFのホームページで講演を見ることができます。
③ 世界最高峰とされる第100回アメリカ胸部外科学会(AATS)から、中皮腫の演題に対するInvited Discussant(招聘討論者)に招待されました。
④ 世界トップレベルとされる第28回ヨーロッパ胸部外科学会(ESTS)で、手術ビデオを発表
世界トップレベルとされる第28回ヨーロッパ胸部外科学会(ESTS)で、「悪性胸膜中皮腫に対する胸膜外肺全摘術(EPP)」の手術ビデオを発表することになりました。同学会のビデオの採択率は約20%で、発表は難しいとされています。2018年と2017年にも同学会で「胸膜切除剥皮術(P/D)」の手術ビデオを発表しました。
⑤ 2018年9月に開催された日本中皮腫研究会:Japan Mesothelioma Interest Group (JMIG) Conferenceの会長を務めました。
⑥ 世界肺癌学会(IASLC WCLC 2020)で、教授団(faculty member)の一員に招待されました。
⑦ 第5回東方胸外科会議(上海)に招待され、胸膜中皮腫のセッションを担当
第5回東方胸外科会議(上海)に招待され、メモリアル スローン ケタリング癌センター(ニューヨーク)のDr. Ruschと共に胸膜中皮腫のセッションを担当しました。
⑧ 中国胸部外科のホームページ(Chinese General Thoracic Visualized Surgery)に、ビデオが3本収録
胸膜外肺全摘術(EPP)や胸膜切除剥皮術(P/D)のビデオが3本収録されました。検索サイトの百度(Baidu)で、「岡部和倫、普胸外科」を検索していただければ、どなたでも見ることができます。
⑨ 医療情報メディアのDoctorbookに、「悪性胸膜中皮腫」が収録されました。どなたでも見ることができます。
⑩ ボストン臨床留学中の同僚であったDr. Tomislav Mihaljevicが、心臓では世界一の米国Cleveland ClinicのCEOに任命されました。
⑪ ボストン臨床留学中の同僚であったDr. Yolonda Colson(女性胸部外科医)が、世界的に有名なMassachusettsGeneral Hospital (MGH) 胸部外科のChiefに就任しました。
⑫ 第120回日本外科学会定期学術集会(2020年8月)の第120回企画Selected Surgical Forum 「高難易度手術(呼吸器)」で、『悪性胸膜中皮腫に対する左胸膜外肺全摘術』をビデオ発表しました。
⑬ 『悪性胸膜中皮腫(胸膜外肺全摘術)』を執筆した、秀潤社発行の教科書「呼吸器外科手術 縦隔・胸膜・胸壁」が出版されました。
⑭ 第37回日本呼吸器外科学会学術集会(2020年9月-10月)で、悪性胸膜中皮腫の治療に関する要望演題、要望ビデオ、一般ビデオ3題の合計5演題を発表しました。
⑮ 公益財団法人大阪成人病予防協会から、研究助成をいただきました。
研究テーマは、「手術で摘出された肺に含まれるアスベスト小体とアスベスト線維に関する研究」で、肺癌や胸膜中皮腫が主な対象疾患です。
⑯ 2021年1月に開催された米国の学会The Society of Thoracic Surgeons (STS)で、「悪性胸膜中皮腫に対する胸膜外肺全摘術を含む集学的治療の成績」を発表しました。
抄録の採択率が低く、発表が難しい学会です。良い治療成績が、世界的に注目されています。
⑰ 神戸新聞(2021年1月14日)に、記事が大きく掲載されました。
⑱ 第121回日本外科学会(2021年4月)のシンポジジウム【呼吸器外科の最前線】に、「胸膜播種に対する最前線の治療である胸膜切除剥皮術」を発表しました。
⑲ 38回日本呼吸器外科学会(2021年5月)で、悪性胸膜中皮腫の外科治療に関する演題を5題発表しました。
昨年の第37回日本呼吸器外科学会と合わせて、悪性胸膜中皮腫の外科治療に関する演題を2年間で合計10題発表しました。
⑳ 南大阪地域の医療機関情報誌「ご近所ドクターBOOK」(ぱど事業部編集・発行)に大きく掲載されました。
㉑ 第2回日本石綿・中皮腫学会の市民公開講座で、「悪性胸膜中皮腫に対する外科治療」を講演しました。
㉒ AATS 2022, Bostonで、「Perioperative Managements for Excellent Prognosis of Extrapleural Pneumonectomy for Malignant Pleural Mesothelioma」を発表しました。
(2022年5月にボストンで開催されたアメリカ胸部外科学会で、「悪性胸膜中皮腫に対する胸膜外肺全摘術の素晴らしい予後のための周術期管理」を発表しました。アメリカ胸部外科学会は、胸部外科分野で世界最高峰の学会です。)
㉓ 週刊朝日「いい病院」2022の肺癌手術数が増えた病院の記事で、『2020年の肺癌手術数が前年比179%と高い伸び』と紹介されました。
㉔ オランダのハーグで2022年6月に開催された第30回ヨーロッパ胸部外科学会(ESTS)で、胸膜外肺全摘術(EPP)のビデオ1本と胸膜切除剥皮術(P/D)のビデオ1本を発表しました。
㉕ スイスのバーゼルで2022年9月に開催された第34回ヨーロッパ病理学会(ECP)で、悪性胸膜中皮腫患者の肺内アスベスト小体数の研究を口演しました。その後、チューリッヒ大学病院で講演させていただきました。
㉖ 上海から来日された悪性胸膜中皮腫の患者さんに、胸膜切除剥皮術を行いました。会話にはGoogle翻訳が役立ちました。
㉗ 2022年10月の第75回日本胸部外科学会で、「腹部悪性腫瘍の胸膜播種に対する胸膜切除剥皮術の成績」を口演しました。
㉘ 2022年11月に開かれた上海市肺科医院主催のShanghai Pulmonary Hospital Summit Forum and 24th National Continuing Medical Education Forum on General Thoracic Surgeryで、「Extrapleural Pneumonectomy and Pleurectomy/Decortication (胸膜外肺全摘術と胸膜切除剥皮術)」を招請講演しました。
㉙ 病理では最高峰の学会とも言われている112th USCAP (United States and Canadian Academy of Pathology)で、胸膜中皮腫患者の肺内アスベスト小体数の研究を発表しました。2023年3月に、米国ニューオーリンズで開催されました。
㉚第84回日本臨床外科学会総会の『記憶に残る症例、この症例をどうする』で口演した「腹膜偽粘液腫の胸膜播種に対して実施した左胸膜切除剥皮術」が優秀演題に選出されました。
㉛ 20年前にボストンで何度も一緒に手術を行ったDr. Colsonが、第103回アメリカ胸部外科(ロサンゼルス)で女性初の会長を務めました。Dr. Colsonは、現在MGH (Massachusetts General Hospital) のチーフです。
㉜ UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校) Medical Centerで、2023年5月に胸膜中皮腫の治療やEPPとP/Dについて講演させていただきました。 UCLA Medical Centerは、全米ベスト5にランクされる病院です。
㉝ フランスで開催された16th International Conference of the International Mesothelioma Interest Group (第16回世界中皮腫学会)で、女性胸膜中皮腫患者に対する胸膜外肺全摘術(EPP)を含む集学的治療の好成績を発表しました。長期生存者が、多数おられます。
㉞ 2023年9月に、アイルランドのダブリンで開催された第35回ヨーロッパ病理学会(ECP)で、女性胸膜中皮腫患者の肺内アスベスト小体数の研究を発表しました。
㉟ 2023年9月に、フィラデルフィアのテンプル大学病院でDr. Friedbergの胸膜切除剥皮術(P/D)を見学しました。私は、P/Dの第一人者であるDr. Friedbergから何度もP/Dを教わり実施しています。その後、Fox Chase Cancer CenterのGrand Roundsで、特別講演を行いました。
㊱ 2024年2月に、第17回General Thoracic Surgical Forumで、「胸膜外肺全摘術(EPP)と胸膜切除剥皮術(P/D)の手術手技」を発表しました。
㊲ 2024年3月13日に、ニューヨークにある全米トップクラスの癌センターのMemorial Sloan Kettering Cancer Centerで講演しました。タイトルは、「EPP, P/D, and neoadjuvant chemoradiation followed by pneumonectomy」です。
㊳ 2024年3月14日に、ハーバード大学教育病院のBrigham and Women’s HospitalのGrand Roundsで、特別講演を行いました。タイトルは、「EPP, P/D, and neoadjuvant chemoradiation followed by pneumonectomy」です。
㊴ 「悪性胸膜中皮腫の集学的治療」が、アスベストセンター賞の研究特別賞を受賞しました。医師の受賞は、一人のみです。
㊵ 2024年8月24日、大分大学医学部の同窓会総会後に、特別講演をさせていただきました。演題は、「ハーバード大学での特別講演 -アメリカ医師試験対策を含めて-」です。
㊶ ドイツが拠点の英文誌 「The Thoracic and Cardiovascular Surgeon」のEditor-in-Chief thoracicを務めることになりました。
German Society for Thoracic and Cardiovascular Surgeryが、同意したそうです。立候補したのではありません。
ECFMG Certificate(米国医師資格)
私は、大分医科大学(現大分大学医学部)で学び、1985年に日本の医師免許を得ました。その後、岡山大学附属病院呼吸器外科で、長年にわたり教官として研鑽を積むとともに、アメリカ医師試験にも合格し、ボストンのBrigham and Women’s Hospitalの胸部外科で最先端の診療を経験してきました。同病院は、ハーバード大学の主要教育病院で、Massachusetts General Hospital (MGH)とパートナーです。教授のSugarbaker先生は、肺癌や悪性胸膜中皮腫の治療で有名で、患者は全米のみならず、時にはヨーロッパからも受診されていました。呼吸器と食道疾患を合わせて、全身麻酔手術症例が1年間に2300例ほど有り、私を含めた5人のclinical fellowで分担しました。日本で経験できる年間平均症例数の10倍以上だと思います。
アメリカ医師または看護師試験に合格し、米国で多くの貴重な経験をしたいという医師、看護師、医学生や看護学生が増加していますので、私のアメリカ医師試験のための試験対策や経験を簡単に記します。私の場合は五里霧中、試行錯誤、七転び八起きのすえに、自分に適した勉強方法を見つけることができ、それからは比較的順調でした。私の知人の内科医は、研究での留学経験がないにもかかわらず、アメリカ医師試験に合格しました。適切な試験対策を行えば、学生でも留学経験がなくても、合格は十分に可能です。
アメリカ医師臨床留学のための資格であるECFMG CERTIFICATION (ECFMG: Educational Commission for Foreign Medical Graduates, www.ecfmg.org)を得るためには、USMLE (United States Medical Licensing Examination, www.usmle.org) Step 1とStep 2、TOEFL (Test of English as a Foreign Language)、CSA (Clinical Skills Assessment)の合格が必要でした。USMLE Step 1とStep 2は、アメリカの医学生が受験する試験と同一で、日本でも受験可能です。試験対策の最大のポイントは、「各科の基礎知識をまず日本語の参考書などで整理し、次に英語の試験対策本や問題集を用いて勉強する。」とういう勉強方法でした。
- Step 2
Preventive Medicine、Psychiatry、Pediatrics、Obsterics and Gynecology、Internal Medicine、Surgeryなどについての臨床医学の試験です。1999年12月に、フィラデルフィアで受験しました。試験時間は45分の休憩を含む9時間で、コンピューターを利用して、400問出題されました。Advanced Life Support for the USMLE Step 2やFIRST AID FOR THE USMLE Step 2といった試験対策本およびREVIEW FOR USMLE Step 2という問題集を中心に勉強しました。
- Step 1
Anatomy、Behavioral Sciences、Biochemistry、Microbiology、Pathology、Pharmacology、Physiology、Nutrition、Genetics、Agingなどについての基礎医学の試験です。2000年5月に、ボストンで受験しました。試験時間は45分の休憩を含む8時間で、コンピューターを用いて、350問出題されました。試験対策本としてはCrashing the Boards: USMLE Step 1やFIRST AID FOR THE USMLE Step 1を、問題集としてはREVIEW FOR USMLE Step 1を利用しました。
- CSA
CSAは10人の模擬患者を診察させ、診察中の態度、英会話、問診、診察手技、患者への説明、カルテ記載などについて評価する試験です。1人の模擬患者に約30分の試験時間でした。試験対策としては、KAPLAN(米国大手予備校、www.kaplan.com)のCSA Extended Prep 5-Day Training Program(ニュージャージー州にて)が素晴らしかったです。KAPLANは、日本にも有ります。講義と実技指導と模擬試験で、CSAの受験対策を十分に授けてくれました。KAPLANのCSA Programに参加していなかったら、私はCSAに合格できなかったと思います。2000年9月に、フィラデルフィアで受験しました。
2001年2月に待望のECFMG CERTIFICATIONが届きましたが、この時点で私は40歳でした。マサチューセッツ州医師免許を取得し、2002年4月からアメリカでclinical fellowを始めました。合計6年間以上のアメリカでの生活は、公私ともに極めて有意義でした。この拙文が、アメリカの医療を志される医師、看護師、医学生、看護学生などの医療関係者の目にとまり、少しでもお役に立てばと祈っています。適切な試験対策を行えば、学生でも、留学経験がなくても、40歳でも合格は十分に可能です。患者の皆様におかれましては、アメリカでの医師経験を有する呼吸器外科医も診療しているベルランド総合病院を安心して受診されますよう、よろしくお願い申し上げます。
Doctorbookに掲載されている胸膜中皮腫の紹介ビデオ
「ベストドクターズ」に選出
呼吸器外科部長の岡部が「ベストドクターズ」に選出されています。
ベストドクターズ(Best Doctors (TM))とは
「ベストドクターズ、(Best Doctors (TM) )」は、Best Doctors, Inc(米国ベストドクターズ社: Boston)が名医として認定した称号です。
ベストドクターズ社のBest Doctors選出方法は、膨大な数の医師に対して「もし、あなたやあなたの家族が、あなたの専門分野の病気にかかった場合、どの医師に治療を お願いしますか?」とアンケートを行い、その中である一定以上の評価を得た医師を Best Doctorsに選出するというものです。
現在までに全世界で延べ100万人にこの質問が繰り返され、世界中で50,000名、日本でも約3,600名が選出されています。 この調査は定期的におこなわれ、医師のデータベースは随時更新されます。したがってデータベース内には常に医療の最前線で活躍している、経験豊富な医師のみが登録されています。
ベストドクターズ社公式サイト http://www.bestdoctors.jp
「優秀臨床専門医™」に選出
呼吸器外科部長の岡部が「優秀臨床専門医」に選出されています。
「優秀臨床専門医™」は、ティーペック(株)が名医として認定した称号です。
ティーペック社公式サイトhttp://www.t-pec.co.jp/
アメリカ臨床留学の試験に合格できます!
最初に強調したい点は、「適切な対策」を行えばアメリカ臨床留学の試験に合格できることです。日本の医師国家試験に合格できた医師であれば、「適切な対策」は十分に実行可能だと思います。私がアメリカ医師試験のための勉強を始めたころは、「適切な対策」を知りませんでしたので、何度も諦め途方にくれました。五里霧中、試行錯誤、七転び八起きのすえに、「適切な対策」を見つけることができ、その後は比較的順調でした。私が伝授した「適切な対策」を実行して合格した後輩もいます。「適切な対策」をご紹介致しますので、参考にしていただければ幸いです。アメリカの医療界は、優秀な外国の医学部卒業生を必要としています。アメリカ臨床留学を目指しさえすれば、実現可能です。
アメリカ臨床留学のための資格である写真1のECFMG CERTIFICATION (ECFMG: Educational Commission for Foreign Medical Graduates, www.ecfmg.org)を得るためには、USMLE (United States Medical Licensing Examination, www.usmle.org) Step 1とStep 2、TOEFL (Test of English as a Foreign Language)、CSA (Clinical Skills Assessment)の合格が必要でした。USMLE Step 1とStep 2は、アメリカの医学生が受験する試験と同一で、日本でも受験可能です。試験対策の最大のポイントは、「各科の基礎知識をまず日本語の参考書などで整理し、次に英語の試験対策本や問題集を用いて勉強する。」という勉強方法でした。医師として実際の医療を経験した後に、各科の基礎知識を再び勉強することは、たいへん有用だと思います。学生時代の試験のための勉強とは異なり、実地診療に関連して各科を学ぶと医学の面白さを実感できる時も多々有りました。さらに、USMLEに合格できなくても、各科を復習することは今後の診療に役立つと思えば、気分が楽になりました。
Step 2は、Preventive Medicine、Psychiatry、Pediatrics、Obsterics and Gynecology、Internal Medicine、Surgeryなどについての臨床医学の試験です。1999年12月に、ハーバード大学留学中にフィラデルフィアで受験しました。1日のみの試験ですが、試験時間は45分の休憩を含む9時間でした。コンピューターを利用して400問出題されました。日本語の参考書で基礎知識を復習した後、①Advanced Life Support for the USMLE Step 2(写真2)や②FIRST AID FOR THE USMLE Step 2(写真3)といった試験対策本および③REVIEW FOR USMLE Step 2(写真4)という問題集を中心に勉強しました。①と③が特に有効で、②は拾い読み程度です。①は極めて有用な参考書ですが、その薄さを見るとやる気が出ると思います。
Step 1は、Anatomy、Behavioral Sciences、Biochemistry、Microbiology、Pathology、Pharmacology、Physiology、Nutrition、Genetics、Agingなどについての基礎医学の試験です。臨床系の問題も出題されますので、Step 2から受験する方が良いと思います。2000年5月に、留学中のボストンで受験しました。1日のみの試験ですが、試験時間は45分の休憩を含む8時間でした。コンピューターを用いて、350問出題されました。日本語の参考書で基礎知識を学んだ後、試験対策本としては④Crashing the Boards: USMLE Step 1(写真5)や⑤FIRST AID FOR THE USMLE Step 1(写真6)を、問題集としては⑥REVIEW FOR USMLE Step 1(写真7)を利用しました。④と⑥が特に有効で、⑤は拾い読み程度です。④は極めて有用な参考書ですが、その薄さを見るとやる気が出ると思います。
CSAは、10人の模擬患者を診察させ、診察中の態度、英会話、問診、診察手技、患者への説明、カルテ記載などについて評価する試験です。1人の模擬患者に約30分の試験時間でした。試験対策としては、KAPLAN(米国大手予備校、www.kaplan.com)のCSA Extended Prep 5-Day Training Program(ニュージャージー州にて)が素晴らしかったです。KAPLANは、日本にも有ります。講義と実技指導と模擬試験で、CSAの受験対策を十分に授けてくれました。KAPLANのCSA Programに参加していなかったら、私はCSAに合格できなかったと思います。2000年9月に、ボストン留学中にフィラデルフィアで受験しました。
2001年2月に待望のECFMG CERTIFICATIONが届きましたが、この時点で私は40歳でした。臨床の資格を得ましたので、マサチューセッツ州医師免許も取得できました。アメリカでは、国ではなく州が医師免許を発行します。2002年4月からハーバード大学(写真8)教育病院のBrigham and Women’s Hospital, Division of Thoracic Surgery(写真9)でclinical fellowを始めました。アメリカで胸部外科の診療を2年間行い、多数の手術などの極めて貴重な経験ができました。第2部の「ハーバード大学教育病院での臨床経験」でご紹介します。
最後に、留意点を3項目述べます。(1)私がECFMG CERTIFICATIONを得た2001年は、日本の医師国家試験に合格後16年が経過していました。卒業直後の先生とは、医学知識の質と量が異なっていたと思います。(2)私の目的はclinical fellowshipでcategorical residentではありませんでした。当時は外国の医学部卒業生が、外科系の正規のレジデントのポジションを得ることは困難とされていました。(3)試験の実施要項が変更されていますので、ホームページで確認して下さい。この拙文が、アメリカでの診療を志される医師の目にとまり、少しでもお役に立てばと祈っています。適切な対策を行えば、アメリカ臨床留学の試験に40歳でも合格は十分に可能です。夢は、多くの場合に実現します。
ハーバード大学教育病院での臨床経験
この拙文を参考にして、医師としての人生設計に臨床留学という選択肢も考慮していただければ幸いです。「アメリカ臨床留学の試験に合格できます!」でご紹介しましたように、ECFMG (Educational Commission for Foreign Medical Graduates) CERTIFICATION(写真1)とアメリカ医師免許を2001年に取得できました。直後の 2002年4月から2004年3月までの2年間、ハーバード大学(写真2)の教育病院であるBrigham and Women’s Hospital(写真3)、Division of Thoracic Surgeryに臨床留学しました。いわゆる「ハーバード大学附属病院」は存在せず、教官や学生は提携病院で診療や実習を行います。ハーバード大学の教育病院の代表が、Brigham and Women’s HospitalとMassachusetts General Hospital (MGH)です。
臨床留学を目指した理由をご紹介します。私は1985年に大分医科大学(現大分大学)を卒業後、岡山大学旧第2外科に入局し、1993年には助手を務めさせていただくようになりました。手術の腕は次第に上達していたと思いますが、常々以下に述べるような強い希望を持っていました。「外科医として、自信を持って手術を行いたい。」、「外科医として、安心して手術を行いたい。」、「外科医として、手術で貢献したい。」、「患者さんやご家族に手術を信頼される外科医になりたい。」、「手術を高く評価される外科医になりたい。」という強い望みです。希望を達成するためには、多数の手術を短期間に経験しなければならないと思っていました。
私には素晴らしい3人の先輩外科医がいます。清水信義先生と佐野俊二先生と伊達洋至先生です。呼吸器外科を手ほどきして下さった清水信義先生は、私が目標とする外科医の一人でした。私たちが難渋している局面に手助けに来られ、難しい手術手技を事もなげに行われ、「後はよろしく!」と手術室を出て行かれていました。確立された技術と自信は、豊富な手術経験によるのであろうと尊敬していました。佐野俊二先生は、オーストラリアでの臨床経験を生かされ、心臓血管外科の手術数を飛躍的に増加させられました。帰国されたころは心臓血管外科がまだ独立していませんでしたので、佐野先生のご活躍を旧第2外科で直接拝見することができました。やはり、卓越した技術と自信のためには、豊富な手術経験が必要だと思いました。伊達洋至先生は旧第2外科の1年先輩で、旧第2外科呼吸器グループの研究留学や臨床留学の開拓者です。アメリカ臨床留学の資格として、ECFMG CERTIFICATIONが必要なことも伊達先生が教えてくれました。アメリカ臨床留学から帰国後、肺気腫に対する手術や肺移植などでの大活躍はご存知の通りです。やはり、豊富な手術経験が素晴らしい技術と自信のために必要だと思いました。
Brigham and Women’s Hospital、Division of Thoracic Surgeryにclinical fellowとして、2002年4月から2年間臨床留学しました。科長はDr. Sugarbaker(写真4)で、胸膜中皮腫や肺癌の外科治療の第一人者です。特に胸膜中皮腫の外科治療は有名で、患者は全米から集まり、時にはヨーロッパからも来られていました。私が留学していた2004年頃は、胸部外科の全身麻酔手術が、呼吸器と食道を合わせて1年に約2,300例有りました。5人のclinical fellowで分担するので、短期間に多数の手術を経験できます。実際にclinical fellowが執刀できる場合が多かったです。Dr. Sugarbakerがトロント留学から帰り、Brigham and Women’s Hospitalで胸部外科を独立させた1988年頃は、年間の全身麻酔手術数が120例ほどでした。15年後の2003年には年間2,300例に増加し、最近は年間3,000例に達しているそうです。この急激な手術数の増加は、Dr. Sugarbakerの手腕によりますが、その秘訣は私にはよく解りませんでした。しかし、年間2,300例の手術を実施する胸部外科の運営方法をスタッフの一員として経験することができました。当時、attending surgeon(助教以上)は8人、clinical fellowは5人、residentは4人、physician assistant (PA)は6人でした。8人のattending surgeonがいる胸部外科は、全米でも最大規模だと思います。 PAは文字通り医師の補助を行い、問診、手術の説明、検査オーダー、投薬、手術の助手、ドレーン抜管などを医師の指示に従って行ってくれます。
胸部外科の手術日は平日毎日で、時々週末にも有りました。平日1日に約9例の全身麻酔手術を3室または4室の手術室(写真5)を同時併用して実施していました。Brigham and Women’s Hospitalには約40の手術室があり、麻酔医は100人以上いました。胸部外科専属の麻酔医や看護師と毎日手術をしていますので、たいへん仕事が行いやすいです。助教以上の病理医は50人以上在籍していました。私の研究留学の指導医のDr. Godleskiは呼吸器病理医ですが、肺移植を含む呼吸器良性疾患の検体のみ診断していました。術前検査は主に外来で行われ、ほとんどの患者は手術日に入院します。術後早期に退院されるので、在院日数は肺葉切除術で4-5日、肺部分切除術で1-2日でした。従って約30人の入院患者は、ほぼ全員が急性期です。胸部外科専用の10床のICU(写真6)が有り、半個室のスペースにはトイレも装備されていました。
clinical fellowの1日は、residentとのmorning round(朝回診)で始まります。1年目は5時30分から、2年目は5時45分からでした。当直のclinical fellowとresidentから全入院患者の報告を受けた後にclinical fellowとresident全員で回診します。1時間半ほど要しました。morning round後に、clinical fellowは1人を残して手術室に向かいます。残ったclinical fellowは、out fellowと呼ばれ、5週に1週順番に当番が回ってきます。out fellowはmorning roundの結果をattending surgeonに報告し、その日の治療や検査の方針を相談します。その後、各患者に対する方針をresidentやPAに伝えて、attending surgeonの指示通りに対応してもらいます。out fellowは、residentやPAと共に日中の病棟を管理します。attending surgeonが病棟に受け持ち患者の回診に来られると、同伴して治療方針を相談します。他科からのconsultは、clinical fellowに連絡が来ますので、まずclinical fellowが診察しattending surgeonと方針を相談のうえ、返答します。午後3時ごろからは、out fellowが中心となり手術が終わったfellowとresidentとPAとともにafternoon round(午後回診)を行います。afternoon roundでは、その日の手術患者、検査結果、画像所見、他科紹介の結果などを確認後、回診します。問題点はattending surgeonと話し合います。afternoon roundは当直のfellowやresidentへの申し送りも兼ねていて、およそ3時間かかります。最後に、翌日の全身麻酔手術予定患者約9人のデータや画像を確認して、1日が終了です。
on call(当直)は、clinical fellow1人とresident2人で行い、胸部外科のICUと病棟をカバーし、他科やER (emergency room)からのconsultにも対応します。attending surgeonは当直しませんが、夜間や週末の担当は決まっていました。clinical fellowの当直は1カ月に約7回で、週末は24時間です。2-3時間寝ることができるかどうかの忙しい当直でした。臨床留学中の最も大きなストレスは、当直中に受ける他院からの重症患者を紹介する電話でした。患者名、病状、紹介医名、連絡先の電話番号などを聞き、attending surgeonと相談後に紹介医に返事します。多くの場合、この種の電話依頼は早口で、病棟などの騒々しい場所から架かってきますので、対応に苦慮しました。1年目は当直明けも通常の勤務でしたが、2年目の2003年7月から全米の全科で当直明けの勤務が禁止されました。
臨床留学中に見聞したその他の興味深い事項を順不同でご紹介します。onとoffが明確に区別されていました。clinical fellowは、当直でない夜間や週末は完全にoffでした。稀に肺移植のために呼び出されることはありましたが、原則的に夜間や週末は当直医のみが仕事をしていました。4カ月に1度は、連続9日間のvacationが与えられました。北欧のアイスランドでオーロラを見たり、ニューオリンズでジャズを聴いたりと楽しい思い出ができました。attending surgeonには、年間に少なくとも合計で1カ月以上のvacationがあったと思います。抗癌剤は、資格を有しているoncologistだけが処方できました。呼吸器外科医は、胸腔内投与目的の抗癌剤さえオーダーできませんでした。術後の抗生物質は、通常の手術に対してはセフェム系のみで、胸膜外肺全摘術などの大きな手術に対してはセフェム系とニューキノロンと嫌気性菌対策でmetronidazoleの3剤を投与していました。これら以外の基本的でない抗生物質や抗真菌剤は、ID (infectious disease)に相談していました。pain serviceという部署があり、一般的な経口薬や座薬や注射の投与で痛みが軽減できない場合に対応してくれました。PCA (patient controlled analgesia)やPCEA (patient controlled epidural analgesia)なども駆使されていました。院内のレスピレーターの使用開始、設定変更、中止には、pulmonary serviceという部署が関与していました。入院患者に吸痰のための気管支鏡を行う時は、同部署がベッドサイドまでブロンコスコープを届けて、終了後は持ち帰って洗浄してくれ、たいへん助かりました。
2004年3月までの2年間のclinical fellowを終了できましたので、Dr. Sugarbakerから写真7の証書をいただきました。ボストンの冬は厳しく、最低気温の-15℃は珍しくありません。写真8のような豪雪も時々降ります。早朝5時半ごろからのmorning roundのため、真暗闇の猛吹雪の中を遭難しそうになりながら15分ほど歩いて出勤することもありました。臨床留学中は、贅沢をして病院に近く通勤が安全な高級マンション(写真9)に住みました。ボストンレッドソックス時代のベーブルースも住んでいたそうです。
最後に、臨床留学の成果をご紹介します。2006年4月に国立病院機構山口宇部医療センターに赴任させていただきました。私の着任以外にも理由が有ると思いますが、半年以内に呼吸器外科の全身麻酔手術数は2倍以上に増え、中国四国九州地区ではトップクラスになっています。胸膜中皮腫の患者は東北からも来院され、当時5年間の胸膜外肺全摘術28例は全国でもトップまたはトップクラスです。患者の居住地は、山口県13人、九州5人、関東4人、関西4人、東海2人でした。多くの依頼をいただき、「呼吸器外科学(写真10)」や「Knack & Pitfalls 呼吸器外科の要点と盲点II」などに「胸膜中皮腫に対する胸膜外肺全摘術」を執筆しています。また、多数の学会や研究会から指定講演や招請講演の機会をいただき、胸膜中皮腫に対する外科治療の講演をさせていただいています。
臨床留学を目指した理由は、「外科医として、自信を持って手術を行いたい。」、「外科医として、安心して手術を行いたい。」、「外科医として、手術で貢献したい。」、「患者さんやご家族に手術を信頼される外科医になりたい。」、「手術を高く評価される外科医になりたい。」という強い希望を達成するためには、多数の手術を短期間に経験しなければならないと思っていたからです。日本にいても多数の手術を短期間に経験できる可能性はあると思いますが、私の場合は臨床留学で腕を磨くことができました。医師としての人生設計に臨床留学という選択肢も考慮していただきたいと念願しています。