外科・肝胆膵外科・消化管外科
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胆石症
当科では現在、胆石症、胆のう炎に対して年間約200例、すべての症例を腹腔鏡手術の適応としております。一部腹腔鏡手術の適応にならない場合がありますので、担当医にお尋ねください。
鼡径ヘルニア(脱腸)
鼡径部(股の付け根)の筋肉の隙間が広がって、内臓が脱出する疾患です。筋肉の隙間を手術で閉鎖するのが根本的な治療ですが、近年はメッシュ状の人工布をもちいて閉鎖するのが一般的となっています。腰椎麻酔をかけてヘルニアが出ている側の下腹部を4㎝ほど切開して筋肉を露出し、その隙間を確認後メッシュシートを留置する方法が前方アプローチと呼ばれるもので、長らく標準的な手術法でした。一方腹腔側から筋肉を観察してメッシュシートを留置する腹腔鏡下手術も肥満の方や再発ヘルニアにおいては有効です。当科では平成26年より本法を導入し、従来の前方アプローチと比較して遜色ない長期成績を得ております。腹腔鏡手術のもつ低侵襲性や精密性もあわせて活かすことができています。 ヘルニアの手術適応や手術内容などについてより詳しく知りたい方は、遠慮なく担当医にお尋ねください。
痔疾患(いぼ痔、切痔)
通常手術(内痔核切除)に加え、本邦に導入された初期の頃より硬化療法(ジオン注射)を施行しております。痛みが少なく治療期間も短期間であることから大変好評です。
救急疾患
上部消化管穿孔(胃潰瘍・十二指腸潰瘍穿孔など)下部消化管穿孔(憩室穿孔・大腸癌閉塞など)、重症急性胆嚢炎、急性虫垂炎、ヘルニア嵌頓などに対し、診断から2時間以内に迅速に手術できる環境を整えております。下部消化管穿孔など重症に対しては手術に加え、血液浄化療法やDIC治療などを常に実施できる体制を整えており、高い救命率を維持しております。