心臓血管外科
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下肢静脈瘤とは
下肢表在静脈が拡張・蛇行する疾患です。
当院は下肢静脈瘤焼灼術実施施設であり、下肢静脈瘤焼灼術実施医が2名在籍しています。
そのため術前検査をしっかりおこなって、手術室でより安全な手術を実施いたします。
総合病院ならではの安全性を提供いたします。
静脈瘤の外観は?
治療の対象となるのは、伏在静脈瘤と側枝静脈瘤です。
どのような症状と合併症があるの?
静脈瘤の原因は?
静脈の弁に逆流が生じることにより、下肢の静脈の圧力が上昇して、静脈の怒張が見られるようになります。
静脈血が下肢にうっ滞することで、さまざまな症状を自覚するようになります。
どうして静脈の弁が逆流するの?
右記のような事柄が静脈弁の逆流を引き起こすと考えられています。
治療法は?
①圧迫療法
静脈瘤専用の弾性ストッキングの着用を行います。
この治療で症状は軽快しますが、静脈瘤が消失することはありません。
②硬化療法
硬化剤を静脈瘤内に注入し、静脈の内膜を破壊し、下肢を弾力包帯で圧迫、内膜と内膜を癒着させ静脈瘤を消失させます。
弁逆流のない、小さな静脈瘤や、手術後の残存静脈瘤に対して行います。
③高位結紮術
症例によっては、逆流する弁の近傍で静脈を結紮するのみで、症状の改善が見られることがあります。
下肢静脈瘤抜去術(ストリッピング手術)
弁の逆流を含む 静脈(大・小伏在 静脈)をストリッパーという器具で引き抜き、残った静脈瘤を小さい 切開創から取り出す手術です。再発率が少ない手術です。
術後の疼痛が軽度あり、大小の傷跡が残ります。
下肢静脈瘤焼灼術(レーザー治療)
治療する伏在静脈の中に細い光ファイバーを挿入し、レーザーの熱によって静脈を塞ぐ方法です。側枝静脈瘤を小さい切開創から取り出します。ストリッピング手術よりも傷が少なく、痛みの少ない治療法です。
局所麻酔で日帰り手術が可能です。
当科ではELVeS1470を用いたレーザー治療が可能です。
静脈に光ファイバーというレーザー光を通す細い管を 入れ、その先端からレーザー光を照射して、発生した熱により静脈を内側から閉塞させる治療(血管内レーザー治療)を行います。特に最新型のELVeSレーザー1470は体の負担が軽減された治療が可能です。