高度医療を提供し続けるため先進性に優れた医療機器を積極的に導入するとともに、
患者さんの負担が少ない低侵襲医療を推進しています。
ロボット支援下手術
(ダ・ヴィンチ)
2019年より手術支援ロボット『ダ・ヴィンチXi』を導入し、2023年からは2台体制で、患者さんの身体的負担を軽くするより低侵襲な治療を提供しています。
『ダ・ヴィンチXi』では体に約1cm程度の穴を4~6箇所開けて手術を行います。
そのため傷口が小さく術後の回復も比較的早いことが特徴です。
主な適用疾患
外科・肝胆膵外科・消化管外科 |
大腸がん・胃がん・肝がん・膵がん |
泌尿器科 |
前立腺がん・腎がん・膀胱がん |
呼吸器外科 |
肺がん・縦隔腫瘍 |
産婦人科 |
子宮体がん |
各科の手術内容と実績
ロボティックアーム
(Makoシステム)
ロボティックアームは、コンピューターで制御された「人の手の代わりに作業を行う機械の腕(アーム)」のことで、自動で動くものや人が操作して動かすものなどがあります。当院で導入しているロボティックアームは医師が人工股関節/人工膝関節置換術を行う際に操作して動かすもので、傷んでいる骨を削ったり、人工関節(インプラント)の正確な設置をサポートします。
またロボティックアームは治療計画にない部位に差し掛かると止まる仕組みになっており、計画外の動きを制御することで、安全かつ正確な手術を可能にします。
各科の手術内容と実績
経カテーテル大動脈弁置換術
(TAVR)
TAVRとは、「経カテーテル大動脈弁植え込み術(transcatheter aortic valve replacement)」の略語であり、胸を開かずに、心臓を止めることなく、人工弁を患者さんの心臓に植え込む治療です。
2002年にヨーロッパで始められ、世界ではヨーロッパと北米を中心に、これまで10万人以上の患者さんが治療を受けられ、術後30日以内の生存率93~95%、術後1年間の生存率70~85%という報告があります。日本においても、2010年から2012年にかけて臨床治験が行われ、2013年10月より保険償還が得られたことで TAVRによる治療が可能となりました。
当院においても2017年よりTAVRを開始しています。
各科の手術内容と実績