包括的同意についてのお願い
診療に伴い発生する診療情報や試料等(カルテ、レントゲン写真・内視鏡写真等の画像情報、臨床検査に用いた血液・尿等)については、将来の医学教育や医学研究に役立つ物があります。
当院では医療水準の一層の向上を目指すために、この試料を学会発表などに使用させていただく場合があります。その際、個人情報が特定できないように匿名化して厳重に取り扱います。
皆さまの試料等を使用させていただくことに対して、ご同意いただけますようお願いいたします。
なお、同意しがたい事項がある場合は、主治医・担当医へお申し出ください。
また、この場合においても診療上の不利益を受けることは決してございません。
今後とも皆さまにより良い医療を提供するために、試料等を医学研究と医学教育に使用させていただくことについて、ご理解ご協力をお願いいたします。
阪南市民病院 院長
匿名加工情報の作成及び第三者提供について
当院では、臨床研究や公衆衛生向上等を目的に患者さまの個人情報を取り扱うことがあります。
また、症例や検査データを第三者機関に提供する場合がありますが、その場合、患者さまの個人情報には匿名化処理を実施しますので個人が特定されることはありません。 個人情報の利用については細心の注意を払いますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
疫学研究・臨床研究
当院では、基本方針でもあるより質の高い医療サービスを提供する為に、疫学研究・臨床研究を行っております。臨床研究とは、医療における疾病の予防方法、診断方法及び治療方法の改善、疾病原因及び病態の理解並びに患者様の生活の質の向上を目的として実施される 医学系研究のことをいいます。
疫学研究とは、人の病気の原因、病態の解明、および予防・治療方法の確立を目的とする研究のことをいいます。当院は、疫学研究・臨床研究に関する倫理指針に基づき個人の尊厳及び人権を守るとともに、研究者等がより円滑に研究を行うことができるよう努めております。現在、下記のような研究を行っております。
疫学研究・臨床研究名 | 診療科 | 期間 | 対象疾患 |
---|---|---|---|
PDF(114KB) |
歯科 口腔 外科 |
H24年12月 ~H28年3月 |
口腔癌 リンパ節転移 |
2019年に当院でヒトパルボウイルスB19感染症と診断された児の臨床経過の検討 PDF(116KB) |
小児科 | 2019年1月 ~2019年12月 |
ヒトパルボウイルスB19感染症 |
在院日数が長期化するCOVID-19症例における入院時関連因子の検討 PDF(501KB) |
リハビリテーション科 | 2021年4月 ~2023年4月 |
COVID-19 |
血糖コントロール不十分な2型糖尿病に対する持続性GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドの治療効果検討 PDF(501KB) |
糖尿病内科 | 2023年5月 ~2025年5月末 |
2型糖尿病 |
高齢2型糖尿病におけるサルコペニア評価およびサルコペニア予防を目的とした個別栄養指導が体組成と糖尿病管理に及ぼす影響について PDF(501KB) |
糖尿病内科 | 2024年1月 ~2026年12月末 |
2型糖尿病 |
研究情報の公開について
当院は以下の研究事業へ参加しております。
- ▼NCD事業
- ▼QIP事業
- ▼JND事業
- ▼JOANR事業
- ▼JED-Project
NCD事業への症例情報の提供について
医療の現状を把握し、より安全で質の高い医療を提供することを目的として設立された一般社団法人 National Clinical Database(NCD)のデータベース事業に当院も参加しております。何卒趣旨をご理解の上、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 National Clinical Database(NCD)についてはこちらをご覧ください。
QIP事業(医療の質と活動の実態調査・改善事業)への症例情報の提供について
当院ではより質の高い医療・公衆衛生の向上のため、私達が行っている医療の内容を客観的に評価しながら、さらに改善させてゆくことが大事だと考えております。
そこで当院では研究機関と協力して、お受けになった入院および外来診療に関するデータを完全に匿名化した状態で収集して客観的に分析し、医療や施設運営の質を一層向上させることをめざしております。
▼研究参加と既存情報の提供についての公開情報
①試料・情報の利用目的及び利用方法、他の機関へ提供方法
QIP事業についてはこちらをご覧ください。
匿名化された診療報酬データ(DPCデータ)を、医療の質と活動の実態調査を行い公衆衛生の向上に与する目的に、暗号化通信による電子的送付あるいは追跡可能な宅配等により、京都大学へ提供する
②利用、又は提供する試料・情報の項目
厚生労働省により規定され作成されたDPCデータ(年齢・性別、病名、手術・処置・薬剤等の種類、外来受診回数、入院期間、医療費など)
③利用する者の範囲
「医療の質と経済性に関する実態調査」を実施する研究者
研究責任者:京都大学大学院医学研究科医療経済学分野教授 今中雄一
研究実施体制は研究責任者によるホームページをご参照ください
④試料・情報の管理について責任者
個人情報管理責任者 阪南市民病院 管理部 薫 伸行
本件にご質問・ご意見がございます場合には、ご遠慮なく医事課(個人情報管理担当)まで、お問い合わせください。
JND事業への症例情報の提供について
現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)」に協力しています。
本事業は、一般社団法人 日本脳神経外科学会が主導する多施設共同研究で、目的は、日本脳神経外科学会の会員や専門医が所属する、日本全国の脳神経外科施設における手術を含む医療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すことです。日本脳神経外科学会において、事務局で全国から収集しましたデータを用いて、脳神経外科で入院治療を受けられた方の病気ごとの治療件数や治療に伴うリスクや入院日数などについて、解析を行う予定です。
研究期間は、2018年1月1日から2023年9月30日までを予定しています。
当院では、本事業に参加するにあたり、2018年1月から 脳神経外科に入院された方の臨床データを学会データベースに提供させて頂きます。何卒趣旨をご理解の上、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
なお、解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、登録される方の個人のプライバシーは完全に保護されます。
本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の脳神経外科 新谷亜紀にその旨お申し出下さいますようお願い致します。
一般社団法人 日本脳神経外科学会についてはこちらをご覧ください。
JOANR事業について
現在、当院は、公益法人 日本整形外科学会が主導する、「日本整形外科学会症例レジストリー(Japanese Orthopaedic Association National Registry:JOANR)」の構築に協力しています。
この研究の目的は、運動器疾患の手術に関する大規模データベースを作り上げることです。日本整形外科学会員が所属する施設で実施された手術データを集め、全国の整形外科で情報を共有できるシステムを作り上げることは、今後のより良い整形外科治療の発展への一助となります。
研究期間は、2020年4月1日から2029年3月31日までを予定しています。
当院では本事業に参加するにあたり、2020年4月から、整形外科で運動器の病気や怪我に対する手術を受けられた方の臨床データをインターネット上のデータベースへ登録させて頂きます。何卒趣旨をご理解の上、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
なお、解析にあたって提供するデータは、個人を特定できない形に加工した上で提供を行いますので、提供される方の個人のプライバシーは完全に保護されます。
また、研究においては、診療に際し行われた診察や検査・手術等の情報をカルテから収集し、報告を行うため、本研究による新たな患者様へのご負担はありません。
本研究の解析にご自身のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の整形外科 金田隆義にその旨お申し出下さいますようお願い致します。情報提供をお断りいただいたとしても、患者様に不利益が生じることはありません。
詳細につきましてはこちらをご覧ください。
JED-Projectへの症例情報の提供について
当院では、日本消化器内視鏡学会内に設けられたJapan Endoscopy Database(JED) Projectが主導となり企画された多施設共同研究に参加しております。
研究期間は2015年1月1日~2024年12月31日までを予定しています。
当院では2021年2月より2024年12月までに内視鏡検査・治療を行った方が対象となります。
詳しくは下記の資料をご覧ください。何卒趣旨をご理解の上、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会についてはこちらをご覧ください。