1. ホーム
  2. 法人概要
  3. 理事長メッセージ

理事長メッセージ

2023年6月 社会医療法人 生長会 社会福祉法人 悠人会 理事長亀山 雅男

地域医療のさらなる充実を図り、
人材の充足と働きやすい環境づくりを推進

私たち生長会は、1955年開設以来70年近く堺・泉州地域で地域密着型の医療を提供しています。さらに、創始者である初代岸口 繁理事長は、介護報酬制度が始まる20年前の1980年に「地域包括ケアシステム」の原型となるビジョンを明らかにし、翌年の1981年に社会福祉法人悠人会を設立しました。また、2009年には国が求める5事業をしっかり担うことで認められる公益性の高い“社会医療法人”としての認定を受けました。

こうして、社会医療法人生長会と社会福祉法人悠人会は、高齢社会においてあるべき姿を整え、一貫して健診事業から高度急性期・急性期・回復期・慢性期医療、そして施設・居宅系介護や、さらには幼保連携型認定こども園と、広範多岐にわたる保健・医療・福祉・介護のトータルヘルスケア体制を構築し地域住民の方々を支援してきました。

一方で、2025年完結を目指した「地域医療構想」は新型コロナウイルス感染により滞った感はあるものの、政府は「全世代型社会保障構築会議」を開催し、2040年を見据え1 地域医療構想の実現2 医療従事者の働き方改革を掲げています。

(1)に関して、当法人は2011年に阪南市民病院の指定管理を受託し、2021年6月には泉大津市立病院と府中病院が全国的にも珍しい自治体病院と民間病院の再編統合を見据えた地域医療連携推進法人『泉州北部メディカルネットワーク』を立ち上げました。2024年末には泉大津急性期メディカルセンターが完成します。これからも地域医療充実のため、こうした公的な役割もしっかり担っていきたいと考えています。

(2)に関しては、救急搬送件数が年間1万件超えるような施設にとって非常に難しい課題ではありますが、看護師、コメディカル、事務によるタスクシェア・タスクシフトを積極的に進めています。特に、看護師は認定・専門看護師に加え、大阪府から特定行為研修の認可を受け、自施設で養成しております。

かたや、介護系においても人材不足問題は例外ではなく、今後介護の担い手が絶対的に不足します。当法人は、2018年に他法人と協同でAPSコンソーシアムのプラットフォームを立ち上げ、介護技能実習による人材還流を推進しています。現在、ベトナムから15名の介護技能実習生を受け入れるとともに、業務の効率化を目指しDX(デジタルトランスフォーメーション)も推し進めています。

このように、私たち生長会・悠人会グループは『愛の医療と福祉の実現』を理念に掲げ、「地域と職員とともに栄えるチーム」を念頭に、両法人が両輪となって質の高い医療福祉介護を提供してまいります。引き続き、皆さま方のご支援をよろしくお願いいたします。