学校長挨拶

学校長 戸田爲久

最近はICT(情報通信技術)やDX (デジタルトランスフォーメーション)と言う言葉をよく耳にするようになっております。今後少子高齢化により労働者人口が減少していくとされるなかで、ICTやデジタル機器、ソフトウェアを利用することで省力化する必要があるためです。医療の世界ももちろん例外ではなく、ロボットが手術をし、AIで診断や投薬治療が可能となる時代がすぐ近くまで来ているのかも知れません。こういったサイエンスの進歩によって医学、医療技術は進歩していきますし、我々医療者は常に知識や技術をアップデートしていく必要があります。

一方で、高齢化社会では治癒が困難な疾患や病態がほとんどとなってきており、とことん治療を行う「治す医療」よりも病とともに歩む「治し支える医療」あるいは「癒し支える医療」の比重が高くなってきています。

「サイエンス」と「アート」という言葉はさまざまな場面で対比してつかわれますが、どちらか一方のみで医療を含めて物事が成り立っているわけではありません。今後「癒し支える医療」が求められるにつれて疾病を治療する医学「サイエンス」よりも、むしろいかに病む人に向き合い接するかといった「アート」の部分が大切になってくると考えます。

これからの社会の変化のなかで学生の皆さんにはこれから医療者を目指す者として時代に対応した知識や技術を身につけることももちろん大切です。それとともに今までのコロナ禍では中々難しい部分もあったとは思いますが、学校での仲間とのコミュニケーションや実習などの学生生活のなかで「アート」の部分を培っていってほしいと思います。

社会医療法人生長会
専門学校 ベルランド看護助産大学校
学校長 戸田 爲久

Profile

同法人内 ベルランド総合病院 副院長、心臓病センター長、ベルピアノ病院 病院長を務める。

日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本不整脈心電学会認定不整脈専門医