令和元年度 社会医療法人生長会 阪南市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 398 76 40 41 121 207 453 882 665 165
2019年度に当院を退院した患者様の年齢を10歳刻みで集計した表になります。年齢は、入院時の満年齢です。
当院は、地域中核病院として幅広い年齢層の市民の皆様にご利用いただいております。
特に、70歳以上の患者様の割合が多く、全体の56.17%とほぼ半数がご高齢の患者様となっております。
年代別では、70代の患者様が最も多く全体の28.94%を占めています。
また、泉州地域小児科救急輪番体制の担当病院(担当:第1・3・5月曜日 午後10時~翌午前6時)であり、
0~9歳の患者様で、全体の1割超を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 514 2.17 2.63 0.00% 69.15
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 74 14.31 9.79 8.11% 76.36
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 47 10.83 8.27 0.00% 73.72
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし 42 14.71 12.58 9.52% 72.98
0400800499x00x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 13.54 18.69 7.69% 83.28
当院は日本消化器内視鏡学会指導施設であり、数多くの内視鏡処置を実施しています。
特に、大腸ポリープ・粘膜切除術は近隣の医療機関からの患者紹介も多く、診療科別患者数1位となっています。
他に、胆管炎や胆嚢炎に対する胆道ステント留置や経鼻胆管ドレナージなどの内視鏡処置、早期胃がんに対する内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術を施行した入院患者数が上位になっています。
4位は尿路感染症、5位は細菌性肺炎・ウイルス性以外の肺炎と、高齢者に多く見られる疾患が続きます。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 54 5.63 4.85 0.00% 70.2
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 35 2.23 2.63 0.00% 73.49
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 6.91 7.13 0.00% 60.57
060035xx99x70x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 なし 手術・処置等27あり 定義副傷病なし 19 4 4.74 0.00% 70.21
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 16.06 15.02 0.00% 74.18
近隣の先生方からのご紹介もあり、鼠径ヘルニアの手術目的での入院件数が診療科別患者数1位となっています。次いで内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を目的とする入院です。3位には胆嚢炎が原因で腹腔鏡下胆嚢摘出術を行う入院が多くなっています。4位に抗がん剤投与を目的とする入院、5位に大腸がん手術を目的とする入院となっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 78 5.56 6.19 0.00% 1.22
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 64 1.02 2.15 0.00% 2.33
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 47 4.89 5.73 0.00% 2.11
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 40 4.08 5.39 0.00% 3.23
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 4.69 5.69 0.00% 2.85
当院は小児病床(小児入院医療管理料4)を18床持ち、近隣の医院から入院加療を必要とする患児が紹介されてきます。
1位、3位、5位を気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患が占めています。
2位は小児食物アレルギー負荷検査を目的とする日帰り入院、4位のウイルス性腸炎とは、アデノウイルス腸炎、ロタウイルス性腸炎、感染性胃腸炎での入院を指します。
急病救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 なし 定義副傷病なし 11 12.27 12.58 0.00% 75.91
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 31.5 20.84 30.00% 80.3
0400800499x01x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 10 24.2 21.84 0.00% 86.6
100380xxxxxxxx 体液量減少症 9.13
0400800499x00x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18.69
1位の腎臓または尿路の感染症は、細菌などによって腎臓や尿路に感染症を発症する疾患です。2位に誤嚥性肺炎、3位、5位に肺炎と高齢者に多くみられる疾患となっています。4位の体液減少症とは脱水症のことです。特に、夏場は熱中症で救急搬送となり脱水症で入院加療となる方が多くなります。

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整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) なし 定義副傷病なし 30 53.63 19.40 3.33% 78.37
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 20 51.1 25.94 10.00% 80.05
160760xx97xxxx 前腕の骨折 あり 15 14.2 5.54 0.00% 53.13
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 あり 定義副傷病なし 5.94
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 15.09
胸椎、腰椎以下骨折損傷とは胸椎や腰椎の圧迫骨折などです。手術は行わず、治療装具を作成し理学療法士と共に適切なリハビリテーションで治療を進めます。
2位以下は全て骨折に対する整復術や観血的手術を目的とする入院です。特に、2位の股関節・大腿近位の骨折に対する人工骨頭挿入術を目的とする入院では、当院はご高齢の患者様の手術受入が多く、術後の安静、リハビリテーションを含め、在院日数が全国平均より長い傾向にあります。

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リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160650xx99x0xx コンパートメント症候群 なし 手術・処置等2なし 13 75.23 24.03 0.00% 82.08
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 13 73.92 25.94 7.69% 83.62
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) なし 定義副傷病なし 19.40
160650xx97x1xx コンパートメント症候群 あり 手術・処置等2あり 60.64
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18.81
コンパートメント症候群とは、主に廃用症候群(はいようしょうこうぐん)での入院を指し、安静状態が長期にわたって続く事によって起こる、さまざまな心身の機能低下等を指す病気です。
当院では、整形外科や脳神経外科などの診療科で急性期治療をされた患者様が、回復期リハビリテーション病棟へ転棟しADL回復、在宅復帰を目指した加療を行います。リハビリテーション科では、これらの継続治療を行う一連の日数が計上されるため、在院日数は全国平均より長く、転院率は低い傾向にあります。

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脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx99000x 脳腫瘍 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11.27
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 16.13
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 7.34
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11.86
010060x0990200 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 3、4又は5 20.85
脳神経外科は、頭痛、めまい、しびれ、物忘れ、歩行障害など脳神経に由来する症状や頭部外傷の診察と入院治療を行っています。
脳・脊髄・中枢神経系に発生した腫瘍に対する非侵襲的な入院加療、脳梗塞発症後3日以内にエダラボン等の脳保護剤を投与する加療が上位となっています。
4位は、慢性硬膜下血腫による入院です。頭部外傷後、脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血が溜まり、溜まった血液が脳を圧迫して様々な症状がみられる病気です。頭蓋骨に小さな穴を開け溜まった血液を除去します(慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術)。投薬による加療、外科的治療の両方を行っています。

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耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 なし 5.45
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 7.76
030270xxxxxxxx 上気道炎 4.94
030380xxxxxxxx 鼻出血 5.42
030390xx99xxxx 顔面神経障害 なし 9.13
1位は扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎に対し抗生剤などの投薬加療を目的とする入院です。2位も同じく扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎での入院ですが、局所麻酔下で扁桃周囲膿瘍の切開排膿を行う入院となっております。3位以降は炎症症状や出血、神経症状に対する加療で、耳鼻咽喉科領域の様々な疾患の診療を行っています。

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皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 12.55
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.00
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 10.81
膿皮症は、蜂巣炎(蜂窩織炎)での入院件数となっております。蜂巣炎(蜂窩織炎)とは毛穴や傷口から細菌が侵入し、皮膚の深い組織が炎症を起こす感染症のことをいいます。
帯状疱疹は、身体の中に潜伏していたヘルペスウイルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
薬疹は、薬を内服したり注射したりすることにより生ずるアレルギー性薬疹です。原因となった薬剤の特定や発症したアレルギー症状に対する投薬加療を行います。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 32 10 27 1 7
大腸癌 10 15 19 48 48 1 7
乳癌 1 7
肺癌 1 7
肝癌 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
がんの状態を知るための指標が病期(ステージ)です。病期は、がんが体の一部分にとどまっているか、広い範囲に広がっているかの「目安」
になります。上記表は、罹患数の多い5大がん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(ステージ)ごとの症例数になります。
当院では、大腸がんに対する治療が最も多く、粘膜下層剥離術などの内視鏡的治療、腹腔鏡や開腹での外科的治療を行い、全ステージの症例に対応しています。胃がんについても、内視鏡的治療・外科的治療のどちらも行っています。
また肝がんについては、選択的動脈化学塞栓術や化学療法を行っています。
「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。
「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて患者を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。

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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 42 19.67 78.12
重症 17
超重症 2
不明
成人市中肺炎とは、成人(20歳以上)の方で病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞(はいほう:空気がたまるところ)
の急性炎症です。重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。
軽症の場合は外来治療が基本となりますが、年齢や基礎疾患など患者様の全身状態を考慮し入院加療となる場合があります。
高齢の方が罹患した場合は重症化し平均在院日数が伸びる傾向にあります。

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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 18 52.78 77.89 11.11%
その他 15 41.93 74.6 26.67%
発症日から3日以内の場合は、当院にて急性期医療、早期リハビリテーションを開始します。急性期治療終了後は、回復期リハビリテーション病棟へ転棟し集中的リハビリを行います。発症から退院まで、一連の入院加療を行うため平均在院日数は長い傾向にあります。
その他については、他医療機関で急性期治療をされた後、当院の回復期リハビリテーション病棟へ転院しリハビリ加療をされた件数です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 548 0.51 1.41 0.37% 69.95
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 71 3.03 19 12.68% 76.07
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 56 0.59 10.05 1.79% 72.73
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 40 0.83 8.55 0.00% 74.8
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 31 0.13 3.39 3.23% 70.13
当院の消化器内科では内視鏡的治療を積極的に行っています。特に内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は他院からの患者紹介も多く、ポリープの大きさにより集計は分かれますが、手術患者数1位、5位を占めています。また早期大腸がん・早期胃がんに対しては、早期悪性腫瘍粘膜下層剥離・切除といった内視鏡的治療を行っています。
胆道ステント留置術(内視鏡下)は、胆汁の流れが障害され、黄疸や胆管炎を発症している症例に対して、内視鏡を用いてステント(管)を挿入して胆汁の流れをよくする処置です。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 44 0.77 3.66 0.00% 68.86
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 38 0.34 1.37 0.00% 73.63
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 36 0.67 3.03 0.00% 71.42
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 36 2.69 4.36 2.78% 62.86
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 24 4.58 12.67 0.00% 74.54
腹腔鏡手術が1位、4位、5位を占めております。
腹腔鏡手術とは、皮膚にいくつかの穴(5ミリメートルから1センチメートル程度)を開けて、そこから専用のカメラと用具をお腹の中に入れて行う手術方法です。開腹手術に比べ傷が小さくて済むため、手術後の痛みが少なく、身体の回復が早く、入院期間も短くて済むといった利点があります。
胸水・腹水濾過濃縮再静注法は、体内に貯留した水分から不要な物質を除去し、必要な成分のみを再び体内に戻す療法のことをいいます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 22 2 34.77 4.55% 69.14
K0462 骨折観血的手術(前腕) 21 2.19 17.95 4.76% 62.33
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 13 1.69 13.08 0.00% 64.69
K0821 人工関節置換術(膝) 11 4.36 40.91 0.00% 78.18
K0811 人工骨頭挿入術(股)
下肢の骨折は寝たきりのきっかけとなりやすく、早期治療・早期リハビリが重要です。1位の骨折観血的手術(大腿)、4位の人工関節置換術(膝)は術後早期にリハビリ加療を開始し、骨折以前のADL回復に努めます。そのため、平均術後日数は長い傾向にありますが在宅復帰されるため転院率は低くなっております。

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リハビリテーション科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)
K0811 人工骨頭挿入術(股)
K0821 人工関節置換術(膝)
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
胃瘻造設術とは、内視鏡を使って胃瘻(おなかに小さな口)を造る手術のことです。
整形外科手術や、消化器内科での内視鏡下手術の後、回復期リハビリテーション病棟での継続治療をされた症例のためリハビリテーション科での計上となります。

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急病救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)
K386 気管切開術
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術
急病救急科では救急医による処置以外にも他科(消化器内科や外科)とも連携し多様な施術を行っています。
中心静脈注射用植込型カテーテル設置とは、中心静脈から薬(抗がん剤や高カロリー輸液)の点滴を行うために用いる機器を、皮膚の下に埋め込む手術です。
気管切開術は、気道が塞がることによって酸素が肺に送られない場合に行われ、呼吸が行えるよう気管にチューブを外科的に挿入する手術です。一時的または永久的な医学的処置で入院期間が長期間となります。

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脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
慢性硬膜下血腫とは、頭部外傷後、脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血が溜まり、溜まった血液が脳を圧迫して様々な症状がみられる病気です。
高齢者の方が軽微な外傷を負って時間が経ってから、認知症状や歩行障害という症状で出現し発覚することがあります。
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術とは、この硬膜と脳との間に溜まった血液(血腫)を吸引し洗浄除去する手術です。
胃瘻造設術が計上されていますが、他科と連携をとり専門領域外の施術も行っています。

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耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K368 扁桃周囲膿瘍切開術
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術
K331 鼻腔粘膜焼灼術
扁桃周囲膿瘍切開術は、扁桃の奥に蓄積した膿瘍を針または小さな切開により排膿する治療になります。
鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術とは、とても小さなチューブを鼓膜に留置する手術です。チューブにより鼓膜の奥に貯留する滲出液の排出を促し、中耳炎の再発予防を行います。鼻腔粘膜焼灼術は、文字通り、鼻の粘膜を焼灼するという方法です。鼻出血に対し、ガーゼの圧迫止血のみではなかなか止血できない場合に、出血点の鼻腔粘膜を焼灼して止血した症例があります。

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小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術
鼓膜切開術は、中耳炎などに対し鼓膜に少しだけ穴を空けて、奥に溜まっている膿や滲出液を抜きとる治療になります。
他科と連携をとり、耳鼻咽喉科の医師による施術、小児科での入院加療を行っています。

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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、さまざまな重症の基礎疾患が原因で、小さな血栓が全身の血管のあちこちにできて細い血管を詰まらせる病気です。血液凝固が増加することで出血の抑制に必要な血小板と凝固因子を使い果たしてしまい、過度の出血を引き起こします。基礎疾患には、重度の感染症やがんがあげられます。
敗血症とは、血液が細菌感染する全身性感染のことであり、体中に細菌がいきわたり様々な臓器不全を起こすことがある病気です。
一般的には、がんや重症の糖尿病の方などで免疫力が落ちている場合や、慢性および消耗性疾患患者で免疫力が落ちている場合に起こりやすいといわれています。
手術・処置後の合併症については、当該合併症を契機として入院している症例は、「入院契機が同一」、もともと別の疾患で入院し、その後、合併症を発症したため、そこに多くの医療資源を投入したという症例が「入院契機が異なる」となっています。

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更新履歴
2020/9/17