医学書 ブックレビュー
No.501
チーム医療を成功させる10か条
メディカル朝日に連載されて記事を書籍した一冊。全国の病院におけるチーム医療の実態を紹介し、医療の質の向上だけでなく、病院経営や運営を視野に入れた内容となっている。 従って章立ても、チーム医療の意義とチーム作りのポイント、チーム医療を成功される要件(これが10か条)、チーム医療の卒前教育、チーム医療の評価、そして今後の課題と続き、 最後にチームメンバーの専門性と必要とされるスキルについて記載され各種チームの役割と実務内容を紹介し、230ページ前後の書籍となっている。 総論部分は10ページ程度であり、通読する本ではなく、自分に関連する箇所だけでもチェックするような本かもしれない。 内容評価は 、 値段は 。 これも最近多い、介護、福祉関係の書籍で情報を提供することが主体となっているものと同様、当方が期待したチーム医療の総論的な部分の踏み込みと著者の考えが余りなく、 残念だった。情報より志し、と思ってしまう。多分取材された各施設の現場の声が代弁しているのかもしれないが。 折角の単著であるから期待した割に、いろんな紹介情報が多かった一冊である。お勧め度は、 とします。
Sep6.2013(N)