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放射線室

特徴・診療内容

X線単純撮影装置、多目的X線TV撮影装置、CT装置、MRI装置を使っての撮影・検査により診断情報を画像として提供しています。

 

 

検査について

X線単純撮影装置(一般撮影装置)
概要 X線を利用し体内を透過したX線をもとに体内の投影像を写真にします。
主に行われる検査 胸部・腹部撮影 整形領域における関節・骨・軟部撮影 など

 

 

多目的X線TV撮影装置(透視撮影装置)
概要 X線を利用し体内を透視しながら、撮影や医療行為(処置)を行います。
主に行われる検査 バリウム胃透視検査・注腸検査、DIP・ERCP、透視下整復、イレウス管・IVHといったチューブ挿入処置

 

 

CT装置
概要 X線を利用して体内の画像を得る装置です。比較的短時間で検査ができるため、救急時に有効な装置です。
主に行われる検査 頭部・頚部・胸部(肺)・腹部検査、造影検査、救急時における検査 など

 

 

MRI装置
概要 磁気を利用して体内の画像を得る装置です。CT装置と違い、X線被曝はありません。
主に行われる検査 頭部(脳血管)検査 整形領域における関節部の撮影 腰椎・頚椎部のヘルニア検査 婦人科領域における骨盤部検査 腹部・MRCPなど
 


CT装置とMRI装置の違い

  CT装置 MRI装置
原理 X線を利用 磁気を利用
特徴
(長所)
比較的短時間で撮影が可能。
肺の画像検査では、今のところCT装置が一番優れている。
救急時に有効な装置である。
射線被曝なしで検査ができる。
いろんな断面の撮影が可能。
X線検査では写りにくい軟部組織(例えば靱帯など)の撮影が可能。
短所 X線被曝が伴う。 検査時間が長い(短くて20分、長くて1時間ぐらい)。
検査される方の制約がある(例えばペースメーカーをつけている方など)。
検査中大きな音がする。
検査適用
疾患の例
脳出血(外傷性のも含む)
急性腹症(腸閉塞・消化管穿孔・盲腸・尿管結石など)
肺疾患(肺炎・気胸・胸水など)
早期脳梗塞
腰椎・頚椎部のヘルニア
整形領域における関節部や軟部腫瘤
婦人科領域の骨盤部疾患
胆嚢・膵臓疾患や胆石・総胆管結石におけるMRCP検査など

 

MRI検査の諸注意

MRIで使われる磁気や電波は、普通の場合は人体への影響はありません。 ただし、危険が生じますので、ここに書かれている注意事項を予めよくお読みください。

 

1.検査前の準備

次の物は、故障したり、検査に影響したりすることがあります。検査前に必ず取り外しておいてください。 検査室には、金属性のものは持ち込まない!このことに注意して頂ければ、MRIは安全な検査です。

金属類 時計、メガネ、ライター、ヘアピン、鍵、アクセサリーなど
磁気カード キャッシュカード、テレフォンカード、定期券など
その他 補聴器、入れ歯、カイロ、磁気付絆創膏、金属の付いた下着など
  • ・ 化粧品(アイシャドウ等)の中には、金属を含んでいるものがありますので、検査前に落としておいてください。
  • ・検査前に所定の検査衣に着替えてから、検査室に入ります。
  • ・検査時間は30~60分程度です。
  • ・検査はトンネルのような円筒内で行われます。検査中は、少し機械音がします。
  • ※検査について何か解らない点がありましたら、ご遠慮なく医療スタッフにお尋ねください。
2.検査を受けることができない方

下記の方は、検査を受けることができませんので、ご注意ください。

  • ■ペースメーカーを装着されている方
    磁気によりペースメーカーが破損し、生命の危険があります。
  • ■脳動脈瘤など、頭の手術を受けられた方
    手術の時に金属製のクリップを使われていると問題になります。手術をされた病院での検査をお勧めします。
  • ■その他の体内金属のある方
    手術や外傷等で体内にある金属も磁気に影響されます。神経やその他の大事な臓器の近くに金属がある場合は危険ですので検査はできません。
    また、手術後の金属も組織に固定が十分できていないため危険です。つまり磁気の力により体内の金属が引っ張られ動くため、危険です。
    ほとんどの場合は大丈夫ですが、まれに熱傷が生じることがあります。体内に限らず、入れ墨やマスカラの金属成分でも熱傷が生じることがあります。検査時にマスカラは落としておいてください。
    熱傷が生じるかどうかは予測できませんので、検査中に変わったことがあれば直ちに申し出てください。
    まれに、義歯に用いられている金属が、画像に非常に強い影響を与え、診断ができない場合がありますのでご了承ください。磁石を利用した義歯を装着されている方は検査できません。
    体内に金属のある方は医師にご相談ください。
  • ■妊娠されている方
    現在までは胎児には影響はないと考えられていますが、敢えて妊娠中のMRI検査は避けてください。
    (医師の診断のもとに妊娠中でもMRI検査を行うことがあります。)
  • ■閉所恐怖症の方
    検査は狭い円筒の中に入って行いますので、狭いところに行くと、息がつまったり、気分が悪くなったりするような方は検査できません。
  • ■病気などで検査中、安静を保てない方
    疼痛や不随意運動のために、検査中じっとしていられない方は検査できません。

 

造影検査の諸注意

CT検査・MRI検査の造影検査での注意事項です。

  • ・造影検査では、絶食となっています。検査前の食事だけの絶食でかまいません。
    例えば、午前中の造影検査では、朝食だけ絶食してください。
    午後から造影検査をされる方は、昼食だけ絶食してください。
     
  • ・検査前は絶食ですが、水分だけは適度にお取りください。
    脱水状態で造影検査をされますと、かえって副作用を誘発します。

■造影検査後の諸注意

  • 検査終了後は普段どおりに生活していただいて結構です。
  • 他の検査や疾患等で食事制限されていませんでしたら、食事も普段どおりとっていただいて結構です。
  • お風呂に入ったり、運動していただいても検査後はほぼ支障ありません。
  • 検査後一日は水分を多くとってください。造影剤は尿と一緒に排泄されます。ですので、検査後一日は水分を多くとって排尿するようにしてください。
    遅発性副作用の予防にもなります。ただし、医師から水分摂取の制限をされている方は、その指示にしたがってください。無理に水分をとることはありません。
  • 検査後一日二日は体の様子を見ていてください。もし、お家に帰られた後でも、気分が悪くなったり、頭痛・発疹・蕁麻疹等の体に異常を感じましたら遠慮なく病院に連絡ください。ごく稀に遅れてから副作用が起こる場合があります。

 

  • ※造影検査では、心理的不安感が副作用を起こす大きな要因とされています。ですので、検査について何か解らない点や不安ごとがありましたら、遠慮なく担当医または検査担当者にお申し出ください。

 

 

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