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消化器内科

 
お知らせ 
  • 臨床研究について(H29.9 ・ H29.11
  • 消化器内科医を目指す医師の方へ
  • 「手術数でわかるいい病院2018(週刊朝日MOOK/朝日新聞出版/H30.3.10発刊)の病院ランキングに当院の「大腸がん内視鏡治療」の実績が地方別(近畿)で9位となり上位にランクインされました。内視鏡治療数(腺腫含む)(EMR)だけで見ると、1,973件という実績は全国でも上位となっています。

当院消化器内科は消化器疾患について、上下部消化管疾患、肝胆膵疾患のいずれも幅広く対応しています。上下部内視鏡検査はもとより、ポリープ切除、粘膜切除、食道静脈瘤治療、胆道結石治療などの各種内視鏡的治療にも対応しています。(当院では、希望に応じて検査の苦痛を軽減する目的で、鎮静剤(眠くなるお薬)の静脈内注射を実施しています。)
 診療する疾患は、救急病院であるため、急性疾患の割合が高いです。消化管出血や急性の胆道疾患も多くみられます。上下部消化管の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も行っており、泉州地域ではトップクラスにまで成長しています。
 また、超音波内視鏡を導入し、診断の精度向上・膵仮性嚢胞のドレナージ術など診断、治療の幅が広がり、施行件数も飛躍的に増加しています。
 肝疾患に関してもC型慢性肝炎に対する経口抗ウイルス療法をはじめ、肝がんに対する経皮的治療や、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変などの診断・治療も行っています。
 重症急性膵炎に対する蛋白分解酵素動注療法や膵管ステント留置、経腸栄養療法なども積極的に取り入れています。
 また、昨今の泉州地域における厳しい消化器救急医療体制の中、急性期病院として急性腹症の診断、治療を24時間対応で行っています。
 

● 日本消化器病学会認定施設
● 日本消化管学会胃腸科指導施設
● 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
● 日本肝臓学会関連施設
● 日本内科学会教育病院

 

内視鏡システムのご紹介
当院の内視鏡室には検査室5室、X線透視室1室を備え、胃カメラ・大腸カメラによるスクリーニング検査をはじめ、内視鏡を用いた特殊治療まで幅広く対応しています。
オリンパス社製の内視鏡システムを使用し、NBI(Narrow Band Imaging.狭帯域光観察)が搭載されています。通常の検査時からNBIを併用することで、今までは発見が難しかった早期食道病変の診断が可能となり、早期胃がん・食道がんの内視鏡治療前の正確な範囲診断も正確に行うことができます。同時に色素内視鏡や拡大内視鏡を積極的に用いており、さらなる診断精度の向上を目指しています。

これらのシステムを最大限に活用することで、スクリーニング検査におけるがんの早期発見や、各種内視鏡検査・治療の充実をはかっています。

診療内容

胃がんについて

 危険因子


 ●高塩分の食品(漬物、味噌汁、ひもの)
 ●喫煙
 ●飲酒
 ●ヘリコバクター・ピロリ感染

 

 胃がんと予防


 ●高塩分の食品を控えること
 ●禁煙
 ●野菜や果物の摂取
 ●ピロリ菌を持っている人は除菌療法を行い、定期的に胃がん検診を受けること
 

胃がんは胃にピロリ菌が感染し、数十年をかけ萎縮性胃炎が発生し、それががん化の原因であることが解明され、現在ではピロリ菌の感染がなければ、胃がんの発症は稀だと考えられています。

 2013年2月に萎縮性胃炎に対するピロリ菌の除菌療法が保険収載され胃がんの予防が広く知られるようになりました。ただし、除菌に成功すると胃がん発症は抑制されるものの、除菌を行えば胃がんにならないという訳ではありません。除菌後胃がんの全国アンケート結果(「胃がんリスク検診(ABC検診)マニュアル・2014.11改訂2版(南山堂)」より)をみると、除菌後に胃がんの48%(約50%)が3年以内に発見され、34%(約35%)が5年以降に発見されています。除菌では萎縮性胃炎は治らないので、がん発生率は減少しますが、除菌後も計画的な経過観察が必要です。

 

胃がんリスク検査(=胃がんリスク検診【ABC検診】)

2014年11月から、和泉市では胃がんの早期発見と予防を目的として、胃がんリスク検査が始まりました。採血のみの検査で、血清ペプシノゲンとHP血清抗体の測定を行い、ピロリ菌陰性で萎縮がないものを正常A、萎縮の程度によりB/C/Dと分類、胃がんの危険度を決めます。そして、内視鏡検査で早期発見と経過観察計画を立てます。A群とされた方達はがんになることは少ないのですが、一度は胃透視や内視鏡検査をする必要があります。それは偽A(ピロリ菌除菌後、PPI使用中、自然にHp陰性化、腎不全など)の方々が、除外できていないことがあるためです。

 偽Aの方々はこの検査の対象ではなく、主治医の指示による経過観察が必要です。そして、B/C/D群の人たちも内視鏡後に除菌が成功すると、以後は計画的に内視鏡で経過観察し、早期に胃がんが診断されるようにします。

※府中病院では和泉市胃がんリスク検査、胃がん(内視鏡検査)検診を行っておりません。府中クリニックにて行っておりますので、府中クリニックへお問い合わせください。

 

 診断方法


 

血液検査

CEA、CA19-9などの主要マーカー検査です。“がん”があっても数値があがるわけではなく、正常や良性疾患でも上昇することがあります。

 

内視鏡検査(胃カメラ)

胃の内部を直接見ることで病変の場所、範囲などがわかります。病変があれば生検を行うことで、病理検査ができます。
※当院では、希望に応じて検査の苦痛を軽減する目的で、鎮静剤(眠くなるお薬)の静脈内注射を実施しています。

 

胃X線検査(バリウム)

バリウムを飲んで、胃の形や粘膜の状態をX線写真で確認する検査です。

 

病理検査・病理診断

内視鏡で生検した検体をもとに、がん細胞があるかどうか、どのような種類のがん細胞があるかを顕微鏡を使って調べます。胃がんの病理検査はGroup分類されます。

 

CT検査

X線を使用して、体の断層写真を撮影します。治療前の病変の浸潤、転移の程度を調べたり、治療後の効果、再発の有無を調べます。

 


※その他、PET-CT、腹部超音波検査、超音波内視鏡検査などの診断方法があります。

 

 早期胃がんの内視鏡治療


内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection; EMR)

以前に多く行われていた手法です。技術的には容易ですが、小さな病変でも一括切除できないことがあり、治療後の再発率も高くみられました。

 

内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection; ESD)

従来、早期胃がんに対して内視鏡的粘膜切除術が行われてきました。この方法は、スネアと呼ばれる金属の輪で腫瘍を切除するため、 一度に切除できる範囲が小さく(スネア径の範囲のみの切除)、大きな病変では数回に分けて切除する必要がありました。適応にも限界があり、分割切除となることがあったため、がんの再発も散見されてきました。

 しかし、処置具の進歩により広範囲に粘膜を切除できる内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が開発され、内視鏡治療に革命がもたらされました。

 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、ITナイフやフラッシュナイフといった小さな電気メスで病変周囲の粘膜を切開した後、粘膜下層を剥離し、病変を切除する方法で病変を一括切除できる確実な内視鏡治療です。

 

 

 

 

 

 

①電気メスで病変周囲にマークをつけます。

②病変の下に生理食塩水を注射し、粘膜を浮き上がらせます。

③電気メスで切開・剥離を行います。

④切除できた病変を顕微鏡検査に提出し、最終診断を行います。


 

適応

ESDは、基本的に消化管悪性腫瘍でリンパ節転移を生じていない腫瘍に適応があります。消化管の悪性腫瘍は、粘膜内(食道なら上皮)の腫瘍であれば、ほぼリンパ節転移は生じないため、早い段階で発見された食道・胃・大腸の腫瘍はESDでほとんどが切除可能です。当然、各臓器でESDの適応条件は若干異なるため、それぞれの症例で慎重に適応を検討する必要があります。

 

利点

当院では早期胃がん(胃腺腫も含む)、さらには食道の早期がんに対しても積極的にESDを施行しています。従来の外科手術と比較し、低侵襲で、入院期間も1週間程度と短期間です。胃などの臓器が温存されるため、術後の機能障害が生じにくいことが最も大きな利点であるといえます。

>>当院でのESD実績

 

大腸がんについて

 食物は口、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸を通過し、肛門より便として排泄されます。大腸は約1.5mの長さがあり、主に水分の吸収を行っています。大腸には結腸と直腸が含まれます。大腸がんは直腸(35%)、S状結腸(34%)に発症することが多いです。
 

 症状


 血便(痔核と思っている方は要注意)
 腹痛
 便秘
 便が細い
 便秘と下痢を繰り返す
 貧血
 体重の減少

※上記の症状がでると進行がんとなっていることが多いですが、大腸がんは進行がんでも助かる可能性があります。
※上記の症状がでれば、検診ではなく、かかりつけの主治医か専門医の受診を行ってください。
※前がん病変であるポリープや早期がんでは、無症状であることが多く、早期発見のためには便潜血反応検査などの検診が大切となります。

 

 早期大腸がんの診断と治療


近年、日本における大腸がん発症数は増加傾向にあります。新たな抗がん剤の開発などで予後が改善していますが、検診を利用し、早期に発見し治療することが重要です。

 大腸がんは「腺腫から発症する場合」と「正常の粘膜から発症する場合」がありますが、治療法はどちらの場合も変わりません。

 大腸がんは粘膜に発症し、経過とともに粘膜下層へ浸潤します。この粘膜下層の浸潤距離が診断と治療に極めて重要です。粘膜下層への浸潤が粘膜筋板から1,000μmを超える浸潤を認める大腸がんは「リンパ節転移の危険性のある腫瘍」であり、リンパ節廓清を伴う外科手術が必要です。しかし、浸潤距離がこの段階を越えなければ腫瘍径に関わらず、局所切除、つまり内視鏡治療で治癒します。この浸潤距離は最終的には切除標本で病理学的に確認することになりますが、近年の内視鏡機器と診断学の進歩により、高い確率で「粘膜がん~粘膜下層軽度浸潤の腫瘍」か、それ以深の浸潤であるかを術前に診断することが可能です。

 当院では通常観察と色素内視鏡、そして可能な限り拡大内視鏡を併用することで、最前線の術前診断を行っています。

 

胆膵疾患について

 胆膵疾患の検査と治療


当院では胆嚢、胆管、膵臓に関する疾患についても積極的に検査・治療に取り組んでいます。内視鏡的胆管膵管造影検査(ERCP)を閉塞性黄疸、胆石症、胆嚢炎、胆管炎等に対して行う事で、低侵襲な治療が可能となっています。膵腫瘍、胆道系腫瘍に起因する閉塞性黄疸、胆管炎についても内視鏡的に胆道ドレナージ術やステント留置術を行っています。

 2011年には超音波内視鏡(EUS)を導入しました。体表からの超音波では腹壁や脂肪、胃の存在により膵臓の精密検査は困難でしたが、EUSでは体内から膵、胆道系を観察することができ、より詳しい情報を得ることが可能となります。膵嚢胞性疾患(IPMNなど)、膵腫瘍を始めとした膵疾患を中心に、胆嚢・胆管病変の精密検査を行っています。

 当院で使用しているコンベックス走査式超音波内視鏡では、EUSガイド下穿刺細胞診(EUS-FNA)を行う事が可能であり、今までは診断が困難であった膵腫瘍、消化管腫瘍、リンパ節の組織採取も積極的に行っています。病理医と連携することで正確な診断を目指しています。また、EUSガイド下膵嚢胞ドレナージ・胆道ドレナージにも対応しており、侵襲の少ない治療を提供することができます。

 

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