放射線診断科
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64列マルチスライスCT、256列マルチスライスCT
マルチディテクター(多検出器)CTの登場以来、多列化が進みましたが、CTの画質にはデテクタ数ではなく検出データ数が大きく作用します。
新病院オープンに伴い、診断用には64列CTが3台導入されました。その内2台はガーネットという宝石を検出器に用いた世界最高レベルのデータ収集能力を持 つCT装置です。被ばく線量の低減は勿論のこと、時間分解能と空間分解能およびコントラスト分解能の向上を実現しました。
近年急速に需要が高まっているCTアンギオなどの3D処理は基より、従来の基本的な撮影方法に対する画像処理技術も追求し、アーチファクトの低減などをはかっています。逐次近似法やスペクトラルなどの最新テクノロジーと画像処理技術を融合させ、診療に最適な画像と専門医による画像診断を提供します。
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MRI
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3T(テスラ) 2台と1.5T 1台の3台体制で、鑑別診断から救急まで対応します。特に、3Tはワイドボアで通常のMRIよりも約10cm開口径が大きいため解放感があり、閉所恐怖症 の患者さまへの適応が期待されます。また、一部の検査で騒音が生じない撮像も可能となりました。騒音による不快感の低減と乳幼児への適応が期待されます。
1.5T 装置も、最上級モデルを導入し3T装置にも勝る豊富な撮像方法が可能です。救急の際に体内金属の組成を確認出来ない場合や、MRI対応のペースメーカー装 着者などに対応可能であり、3Tの高いコントラストと1.5Tの豊富な検査種で目的と安全性を考慮して最適な装置で検査を行うことにより最良の画像と専門 医による画像診断を提供します。
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両側乳房の同時撮影が可能なため、患者さまの負担も軽減し、検査の効率も良くなりました。
血管造影
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バイプレーン方式の心臓専用機・頭腹部専用機および大口径の汎用機の3台で診断から治療および手術が可能な装置構成です。救急室に隣接し円滑な救急受け入れ に対応しています。アブレーション専用機器も導入し、より安全で高精度な手術を目指しています。フラットパネル(FPD)の導入で以前に増して被ばく線量 の低減をはかりました。各装置がお互いにバックアップできるよう構成しており安全性にも十分な配慮を行っています。
急性心筋梗塞症例
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治療経過
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頭部血管造影の3次元画像再構成
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RI(核医学)検査
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ガンマ線という放射線を放出する少量のくすりのことを「放射性医薬品」といいます。このくすりを体内に注入し、検査用のベッドの上で30~60分間静かに横になっている間に体の中の様子を画像(シンチグラム)にする検査です。
この検査は、臓器や腫瘍の形を描出するだけでなく機能(働き)や血流状態を評価することができるため、治療前の病気の進行状態や治療後の回復状態を評価することも可能です。
体内への注入方法は、静脈から注射するほかに、カプセルを飲んでいただくものや呼吸によって吸入していただくものなどがあります。放射性物質を体内に注入しますが、体に影響の無いごく少量であり、直ぐに体内から排泄される種類の物質を用いていますのでご安心ください。
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