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脳卒中センター 脳神経外科

t-PA療法・血栓回収療法

可能な限り早期に行うことが重要です。
しゃべりにくい、手足の動きがおかしいなどの症状があれば
、様子をみずに速やかに受診ください。

t-PA療法

脳梗塞は脳血管に血栓が詰まり、その先にある脳組織が壊死してしまう病気です。脳梗塞の発症から数時間以内であれば、詰まった脳の血管内の血栓を溶かして血流を再開させれば症状が回復する可能性があります。

t-PA療法とは、脳血管に詰まった血栓を溶かしてしまう薬で、詰まった血管を短時間のうちに再開通することで脳梗塞から救うことのできる効果の高い治療法です。当院では2013年4月より、脳卒中診療体制を強化し、24時間365日、t-PA療法を行えるようにいたしております。2005年発売当初は「発症3時間以内に治療を開始すること」が大前提でしたが、2012年9月「発症4.5時間以内」まで使用可能となりました。しかし診察や画像診断、血液検査などに要する時間を考えると、遅くとも発症3.5時間以内に病院を受診しなければ間に合いません。その他にも既往歴、血液検査などの条件を満たす必要があります。このように患者さんすべてがt-PA療法を受けられるわけではなく、治療を行っても血栓が溶けずに脳梗塞になってしまう患者さんもいます。しかし、従来の治療法に比べて後遺症が軽く済んだり、後遺症なく退院できる患者さんは確実に増えているのは事実です。

平成27年度は当院では、42例の患者様にこの治療を実施し、3割の方が後遺症なく退院できております。

 

 

この症例は言葉が出ない、右手足が動かないという症状で救急搬送となった患者さんです。
左図のように向かって右側の血管が閉塞しており、t-PA療法を行いました。治療開始1時間後から劇的に症状は改善し、全く後遺症なく退院されました。
右図は治療後のMRA画像ですが、治療前は閉塞していた脳血管が開通しているのがわかります。 

 

脳血管内治療(血栓回収療法)

t-PA療法は一般的には再開通率が低いこと(約30-40%)や、現在の使用可能な時間が発症から4.5時間と比較的短いことが問題であり、その適応患者さんも限られています。そこでt-PA療法によって症状の改善が認められない場合やt-PA療法の適応外で、麻痺や言語障害などの脳卒中症状を発症してから8時間以内で、脳の主幹動脈(太い動脈)が詰まったことによる脳梗塞と診断された患者さんに対し、カテーテルを用いた脳血管内治療が行われるようになり、最近では血栓回収デバイスによる血栓回収療法が注目されるようになってきました。

 2010年10月に本邦において初めて認可された血栓回収機器も年を追うごとに進歩しています。現在2015年に国内で認可され、使用可能な吸引型のPenumbra system、ステント型血栓回収デバイスであるSolitaire FRとTrevo Provueの使用による治療成績は、詰まった血管が再開通する確率が約80%、治療後に自身の身の回りのことを自分でできるようになる確率は約50-60%とされています。当院でもt-PA療法のみならず、該当する患者さんに対しては積極的にカテーテルによる急性期脳血管内治療を行っております。

 いずれの治療も可能な限り早期に行うことが重要ですので、しゃべりにくい、手足の動きがおかしいなどの症状があれば様子をみずに速やかに受診くださるようにお願い致します。

 

 

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